午後最初のSSで、痛恨のコースアウト
ラリーカーは何の問題もなく、各部のチェックをしてサービス終了。「頑張らないよう頑張れ!」と、微妙なアドバイス。アキも新美も解っていると思う。2回目のサービスに向け準備(お昼ご飯製作)してたら「アキがクラッシュしたみたい」。第一報が入る。
続いて「大きなクラッシュだったらしくコ・ドライバーはケガをしているらしい」。新美、大丈夫か? いつもなら「コースアウトしちゃいました」と掛かって来る電話も無い。
3つ目の情報は「コ・ドラの手から血がたくさん出ている。左のドアが無い状態」。一段と悪くなってきた。どうやらSS4の模様。すぐヨッドさんに様子を見に行ってもらう。
すると不思議なことにSS4のタイムが表示された。んんんん? 走っているということか? となると手のケガもタイしたことないということなんだろう。少しホッとする。
やがて「ラリーは続けている。けれど車体の損傷が激しい。走っているのが奇跡みたいなもの」。この件、小沢さんに伝えると、ありゃま! 目の色変わってます。ケガという情報を受けた時は深刻モードだった。実際、心配するしか打つ手無し。
しかしラリーを続行していると聞いた途端、メカニック魂が全身から溢れ出始めたらしい! 早くも自分の工具を並べ、ツナギに着替え始めたじゃないの! 気合が溢れているメカニックほどカッコいいものはありません。
ドアの鉄板がなくなってしまった
情報が二転三転、新美は大丈夫か?
すると再度情報。「ドクターストップが掛かって路肩に止まっている」だって。やっぱりリタイアか。この報で小沢さん、急にシボんじゃいました。
どこで止まったのかラリー事務局に聞きに行くと、あれれ? SS6のタイムが出ているじゃないの! 競技を続行できているようなのだ。急いで戻って小沢さんに「ラリー続行中です! もうすぐ帰ってきます!」。
またしても激しく火がつく。小沢さんは見てるだけで面白い! 同時にダメージの詳報が入ってくる。左側のドア2枚が激しく変形しており開かない状態。20分のサービスでこれを何とかしなければならぬ。
タイ人のサービスにクラッシュ以外の部分のチェックを頼み、小沢さんは大きなハンマーと「てこ」をサラディン選手のチームから借り緊急修理の準備完了!
5分くらいしてラリーカーがタイムコントロールに入ってくる。嬉しいことに新美は元気だ。ケガの程度を聞くと「ガラスで少し切ったくらいです」。身体も痛くないとのこと。いやいや安心しました。
けれどダメージ、予想していたより大きい。Bピラーは完全に押されてしまっており、サイドシルも曲がった。確かにどうして走っていられるのか解らない。果たして20分で修理できるのか?