燃料電池駆動式 新型フォード・エクスプローラー

1回の水素補給で350マイルを走行可能

 フォード・モーター・カンパニーは、2006年ロサンゼルス・モーターショー(プレスデー:11月29日〜30日、一般公開日:12月1日〜10日)にて、燃料電池駆動式の新型フォード・エクスプローラーを出展している。

 燃料電池駆動式エクスプローラーは、フォードと米国エネルギー省の実証プログラムにより誕生した初めての車両。ベースの量産モデルのエクスプローラーと同様、先進の電子制御AWDシステムが搭載されている。また、量産モデルでは6速オートマチック・トランスミッションが置かれている車体中央に水素貯蔵タンクを配することで、従来よりも大型のタンクを置くことができ、その結果、1回の水素補給で350マイルを走行可能で、燃料電池車としては過去最高の走行距離を実現している。この、独自設計が量産モデルのエクスプローラーと同等の6人乗車のシートアレンジと広々とした荷室スペースの確保も可能にしたとのこと。

燃料電池駆動式 新型フォード・エクスプローラー
燃料電池駆動式 新型フォード・エクスプローラー
燃料電池駆動式 新型フォード・エクスプローラー(インパネ)
 

 また、1年足らずで、燃料電池駆動式エクスプローラーの走行累計距離は17,000マイルを突破し、その中には24時間連続走行で1,556マイルという、燃料電池車としては過去最長記録も含まれているという。さらに、フォードは、来年1月に開催される2007年北米国際自動車ショーで、これら実証車両の第二弾モデルを公開する予定とのこと。

 このほか、今回のロサンゼルスオートショーにおいてフォードは、2008年モデルの新型フォード・エスケープ・ハイブリッド、PZEV(パーシャル・ゼロ・ミッション車)に準拠したフォード・フュージョンとフォード・フォーカス、そしてフォード・クリーンディーゼル・テクノロジーRを搭載した2008年モデルのフォードF−シリーズ・スーパー・デューティなどの環境技術を搭載したクルマを出展する。

2008年モデル 新型フォード・エスケープ・ハイブリッド(フロント)
2008年モデル 新型フォード・エスケープ・ハイブリッド(リア)
2008年モデル 新型フォード・エスケープ・ハイブリッド