今後の新エネルギーの普及促進に資すると高評価

 スバルは、同社が開発した大型風力発電システム「SUBARU80/2.0ダウンウィンド型風力発電システム」が、「平成18年度第11回新エネ大賞 資源エネルギー庁長官賞」を受賞したと発表した。

 この賞は、財団法人新エネルギー財団が新エネルギーの一層の普及を図ることを目的として1996年度(平成8年度)から公募により実施しており、新エネルギー機器とその導入事例から今後の新エネルギーの普及促進に資すると認められるものについて、学識経験者などで構成する審査委員会で審査を行い表彰しているもの。

 スバルの大型風力発電システム「SUBARU80/2.0ダウンウィンド型風力発電システム」は、日本初のダウンウィンド型とすることで、吹上げ風への対応など日本の地形・風況に対する適合性を向上させたことや、分割ナセル・分割ブレードの採用により、搬入路を拡幅することなく経済的に山岳地などへの導入を可能にしたことが、今後の新エネルギーの普及促進に資すると高く評価され、同賞の受賞となったとのこと。

 また、この風力発電システムは、茨城県神栖市に第1号機が設置されており、来年度以降、産量を本格化する計画だという。

 なお、風力発電事業においては、過去に、スバル小型風力発電システムが「平成13年度第6回新エネ大賞 資源エネルギー庁長官賞」を受賞していて、今回は2度目の受賞になるとのこと。

 スバルは、これまでもCNG自動車や電気自動車の開発、生産工場へのコージュネレーションシステムの導入など、新エネルギーの普及促進に向けたさまざまな取組みを進めているという。今後も従来からの取組みに加え、大型風力発電システムの開発・実用化を目指すことで、新エネルギーの普及促進に積極的に取り組んでいくとしている。