注目モデルのリセールバリューチェック
3年後の“リセールバリュー”を考えて、手放すときに価値が高いクルマを選べば、トータルの購入予算はグンと少なくなる。さらに人気のクルマやワンランク上のクルマも選択肢に入れられるってわけ。“リセールバリュー”を把握してトクするカーライフを送ろう。
今回のクルマ:スズキ セルボ

スズキ セルボの魅力とは?

■本文&コメント/鈴木詳一(ガリバー自動車流通研究所)

 新車販売台数が発表され、軽自動車は引き続き好調。軽の乗用タイプは前年比プラス4.7%。
 今年はガソリン価格高騰など、大排気量車には厳しいニュースが続き、対極にある軽自動車は新型車の効果もあり販売好調。昔なら軽自動車というと狭くて走りが悪いイメージがあったが、規格改定により室内スペースが拡大。メーカーも更に広い室内を確保するよう新型車を開発するなど、コンパクトカーに引けを取らないクルマとなった。

 走りの面でもターボ車の比率拡大など満足いくものが増え、高速道路の制限速度もいつの間にか100km/hまで上昇していた。(平成12年10月施行)
 軽自動車を取り巻く環境は大きく変化し、実用的に使い易いクルマと変化してきたということが、この軽自動車ブームの背景にあるだろう。

 そして、税制的に優遇された軽自動車税。
 コンパクトカーは1000ccクラスでも29,500円の自動車税が毎年かかるのに対し、軽自動車は7,200円と20,000円以上も優遇されているなど、かなりお得な設定となっている。軽自動車が好調なわけである。

 さて、今回スズキから発売されたのが『セルボ』。懐かしい響きである。
 過去には俳優の織田裕二さんが「セルボ モード」のCMに登場し人気となったクルマだ。セルボ復活は98年以来8年ぶりという事になる。

 スタイルは今流行のエッジの効いたデザインで、「Fit on My Style」“乗ること、持つことへの心の充足感”をコンセプトに、年齢や性別を問わず、軽自動車に対して「しっかり感」「存在感」を求める幅広いユーザーをターゲットとして開発した、とのこと。

 最近の軽自動車の例に漏れず、広めに取られた室内空間を持ち、インテリアの質感も高められている。そして、高級車に多いゲート式のフロアシフトなど、他の軽自動車との差別化が図られている。

 グレードはノンターボの“G”とターボ付の“T”と“TX”の3種類。それぞれFFと4WDが用意され、TXにはスポイラーなどが装備される。

 現在軽自動車で最も売れているのはワゴンRやムーヴといったハイトワゴン系。このセルボはやや高めの車高を採用しているとはいえハッチバック系のため、販売台数はそれほど多くは望めないかもしれないが、ワゴンRのモデルチェンジがまだ先で、ダイハツに軽ナンバー1の座を追い越されそうなスズキとしては期待したい1台といえるだろう。

今回のクルマ
Specifications
グレード
TX
ボディサイズ
3395x1475x1535mm
エンジン型式
K6A型
総排気量
658cc
最高出力
60ps(44kW)/6000rpm
最大トルク
8.5kg-m(83N・m)/3000rpm
10・15モード燃焼
19.8km/l
定員
4人
発売日
2006年11月7日
車両本体価格
\1,247,400

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リセールバリュー診断

 人気の軽自動車としてはやや渋い結果のBランク。これがワゴンRタイプのクルマであったらもう少し高いリセールバリューが期待出来ただろう。今年登場した軽自動車は「スズキ・MRワゴン」「日産・モコ」「三菱・i(アイ)」「スバル・ステラ」「三菱・eKワゴン」など車高の高いワゴンタイプのクルマが多く、実際そういった軽自動車のニーズが高いのが実情だ。人気の高い軽自動車の中でもやはり人気の差というものは出てくるのだろう。

 しかし、それでもBランクというのは全体の平均よりはいい数値。需要が高い軽自動車だから達成したともいえる。“値落ちの少ない軽”。買って損をしにくいジャンルともいえ、安心して購入出来るクルマだ。

車両本体価格
\1,247,400
登録など諸費用
\150,000
値引き
\-50,000
3年後の購入予算を差し引いた購入に必要な予算
リセールバリュー: ランク:
36%〜60% B
約 \ 599,000

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