ホンダは、軽自動車事業およびグローバルでの事業拡大に対応する部品供給体制のさらなる強化を図るため、八千代工業株式会社との資本関係をさらに強化すると発表した。11月14日に開催した取締役会において、同社株式の過半数を保有することを目指して、公開買付けによる株式取得を決議したとのこと。

 ホンダと八千代工業は、1953年に二輪車用部品の塗装加工で取引を開始して以来、現在は、ホンダが販売する大部分の軽自動車の生産を八千代工業が受託生産しているほか、自動車用プレス部品、燃料タンク、サンルーフおよび補修用部品等の領域で、良好な取引関係を続けてきたという。

 ホンダは、本公開買付けを通じて、八千代工業の株式の過半数を保有することで、両社の経営資源(人・技術・設備・資金)を互いに補完し、最大限の活用を図る考えであるとのこと。軽自動車事業においては、両社が長期的戦略に基づいて、さらなる品質向上とコスト競争力強化を図り、顧客ニーズに応える最適な仕様、装備を備えた軽自動車をタイムリーに提供することを目指すとしている。また、部品領域においては、ホンダのグローバルでの事業拡大に迅速に対応する部品供給体制を構築し、さらなる競争力の強化を図るとのこと。