| 松下宏 |
走りの実力ではBMW330iを確実に上回っていると思う。特にV型6気筒3.5リッターエンジンによる動力性能の高さがこれを支えている。さらにVDIMなど、最新の電子制御技術による安全デバイスなども確実にBMWを上回る部分といえる。それでもまだブランド力やシャシー性能などで及ばないところがあるのも事実である。 |
BMWの主力モデルとなる3シリーズはモデルを重ねるごとにボディが大型化してきた。それによって室内の居住空間が拡大され、快適性は高まったのだが、手頃なサイズのクルマという本来のよさが失われてきた歴史でもある。軽快な走りのフットワークなど、伝統的なよさを受け継ぐことや、ブランド力の高さは大きな魅力だ。 |
| 片岡英明 |
デザインにも走りにも、レクサスの主張が感じられるクルマだ。弟分のIS250もあるが、このクルマの狙いが明快なのはIS350である。最新モデルはスポーティムードが高められるとともに乗り心地にも改良のメスが入れられた。プレミアム性は今一歩の印象だ。現在のおすすめモデルは、快適なスタンダードサスペンション仕様である |
BMWのセダンシリーズのボトムに位置するクルマだが、上級の5シリーズと遜色ない魅力と味わいがある。デザインも押しが強くなった。メカニズムのバランス感覚も絶妙だ。新しくなった直列6気筒エンジンは気持ちよく回るし、静粛性にも磨きがかけられている。4気筒の廉価モデルでも期待を裏切らないのはBMWのいいところだ。 |
| 国沢光宏 |
先日の仕様変更にあわせ各部のブラッシュアップ（磨き上げ）を行ったのだろう。初期型と比べ、ずいぶん質感も上がった。ただ路面の継ぎ目に代表される段差を超えたときの乗り心地やブレーキの利き味、ステアリングフィールなどで3シリーズに届いていない。ハードで3シリーズに勝とうとするなら、さらなる努力が必要かと。 |
今のところ多くの評価項目に於いて余裕で優勢。何より上質で官能的である。ワインならヌーボー（新酒）のようなIS350に対し、ビンテージという感じ。ただ安閑としていると追いつかれる可能性あり。すでに絶対的な動力性能とコーナリングスピードじゃ追いつかれてしまった。次のIS次第じゃガチの戦いになるかもしれない。 |
