高品質に、大人になった印象のインテリア
インテリア回りのデザインは格段に洗練された印象がある。従来のモデルは専用設計のパーツがたくさん採用されるなど、個性の際立つデザインとなっていたが、逆に遊び過ぎという印象を与えたり、必ずしも操作性が良くない面などもあった。これに対して新しいTTクーペの内装は、インテリアのクォリティの高さで急速に評価を高めたアウディらしいもの。センタークラスターを運転席側に向けてデザインしたドライバーオリエンテッドのデザインがタイトなコクピット空間を演出し、スポーティなイメージを強めている。
運転席に座るときにすぐに気付くのがボトム部分が平らになったステアリングホイールだ。これはタイトなコクピットに乗り込むときに乗降性を損ねないように配慮したもの。軽量化のためにマグネシウム製のホイールが採用されている。
2人乗り前提の贅沢な空間を充実装備で
乗車定員は4名で2+2のクーペだが、後席には子供が座るのも窮屈なくらいのシートしか用意されていない。大人が乗るには無理のある完全にエマージェンシー用のシートと考えるべきだ。
スポーツシート、ドライバーインフォメーションシステム、電動パワーステアリング、HDDナビゲーション、バイキセノンヘッドランプ、ESP、サイドエアバッグなどが全車に標準で装備されている。