燃料電池車「エクストレイルFCV 05モデル」

 日産は、10月23日〜28日までパシフィコ横浜にて開催される「EVS22」(第22回国際電気自動車シンポジウム)に、燃料電池車「エクストレイルFCV 05モデル」と歴代の電動車両および日産が保有する幅広い電動技術を出展すると発表した。EVS22は、電動車両に関連する分野における世界最大の国際シンポジウム。

ピボ(PIVO)

 日産は、1996年にリチウムイオンバッテリーを世界で初めて車両に搭載した「プレーリージョイEV」を発売するなど、電動車両を実現する為の基幹技術であるモーター、バッテリー、インバーターの開発に力を注いできた。また、2005年の東京モーターショーに出展した「ピボ(PIVO)」では、様々な先進技術によって将来の電動車両の可能性を示すなど、車両の電動化に積極的に取り組んでいる。さらに、モーターで後輪を駆動する日産独自の電気式4WDを開発するなど、電動化技術を幅広い分野で実用化している。

 また、シンポジウムでは、登録者や展示会入場者向けに、「燃料電池車エクストレイルFCV 05年モデル」と「ウイングロードe・4WD搭載車」の公道試乗会も行われる。

出展車両

燃料電池車 エクストレイルFCV 05年モデル
【燃料電池車 エクストレイルFCV 05年モデル】
自社開発燃料電池スタックを搭載し、最高出力を90kwまで大幅に向上させ、最高速度・加速性能をガソリン車並みに向上。また、従来の35MPa高圧水素容器に比較し、水素の搭載量を30%増加させ、航続距離が500km以上に向上した70MPa高圧水素容器搭載車両も開発。
 
ハイパーミニ
【ハイパーミニ】
都市コミューターに最適な2人乗りの超小型電気自動車。軽量かつ剛性の高いアルミスペースフレームをベースとした車体と、ネオジム磁石同期モーター、高性能リチウムイオンバッテリーを搭載した高い走行性能。最高速度100km/h、1充電走行距離115kmを実現している。
たま電気自動車
【たま電気自動車】
1947年に発売された日産初の電気自動車。最高速度35km/h、1充電走行距離65kmを実現。
マイクロUV
【マイクロUV】
オーテックジャパンが、NEDOの委託事業として開発。高齢運転者の加齢による身体的動作や各種状況判断の衰えを運転者の特性に合わせて支援することができるアクティブインターフェイス技術を搭載した超小型電気自動車。