三菱　パジェロ〜リセールバリューチェック〜

3年後の“リセールバリュー”を考えて、手放すときに価値が高いクルマを選べば、トータルの購入予算はグンと少なくなる。さらに人気のクルマやワンランク上のクルマも選択肢に入れられるってわけ。“リセールバリュー”を把握してトクするカーライフを送ろう。

三菱　パジェロ

三菱　パジェロの魅力とは？

■本文＆コメント／鈴木詳一（ガリバー自動車流通研究所）

　昨年のアウトランダーの発売から、今年１月のｉ（アイ）の販売好調で業績が好調となりつつある三菱自動車から、待望の新型SUV「パジェロ」が発売された。

　かつてバブル末期にはSUV人気の中心車種となり、世界一過酷なラリーといわれる「パリ・ダカ」で数々の優勝を遂げるパジェロは、世界中で愛されたクロスカントリーの代表車といえる。
　しかし、バブル崩壊と共にSUV人気もライトクロカンといわれる乗用車のプラットフォームをベースに開発された乗りやすい乗用タイプのモノが増え、パジェロ人気も下降線をたどっていた。

　この４代目パジェロは、標高2,500ｍのヨーロッパ・アルプスや、氷点下40度の冬の北欧を模擬した適合性試験、アフリカの砂漠やオーストラリアの荒地での悪路走破試験など、世界中の過酷な条件を想定したテストを行い、もちろんパリ・ダカからの技術的なフィードバックもあるとか。

　ボディもビルトインフレームタイプのモノコックボディに改良を加え、カーボン繊維強化樹脂製のプロペラシャフトを改良し、衝突安全性も向上させているようだ。

　ライトクロカン全盛の時代に、あえてオールラウンドな走破性を求めたパジェロのデビューというのはある意味面白いクルマになりそうだ。

グレード	ロング SUPER EXCEED
ボディサイズ	4900x1875x1870mm
エンジン型式	6G75 MIVEC
総排気量	3827cc
最高出力	252ps(185kW)/6000rpm
最大トルク	34.5kg-m(338N・m)/2750rpm
10・15モード燃焼	7.6km/l
定員	7人
発売日	2006年10月4日

\4,368,000

リセールバリュー診断

　新型パジェロのリセールバリューはＡランクとかなりの高得点。そもそもライバルといえるのが《トヨタランドクルーザー》くらいしかない。（現実的には《日産ムラーノ》や《BMW X3》もライバルか？）上級クラスのSUVだけに、需要に対して供給量（販売台数）が少なめになりやすいクラスだけに、自ずと高いリセールバリューになりやすいともいえる。
　走りに対するこだわりを持ち、毎年挑戦するパリ・ダカでは常勝しているパジェロという基盤にある人気の高さが、高いリセールバリューを達成しているといえるだろう。
　スタイルも大きく変わってはいるが、ひと目でパジェロとわかる風貌は、古くからのファンがきっと支持するはずだ。SUVに乗るならこんなSUVってありではないだろうか？