ホンダ 中国で植林ボランティアツアーを実施

 ホンダは、NPO沙漠植林ボランティア協会と共同で中国内蒙古自治区にあるホルチン沙漠で展開している「喜びの森」植林活動のため、9月20日〜24日まで、日本からの10回目の植林ボランティアを派遣したと発表した。

 2000年4月からこれまでの6年半の植林活動で、日本から延べ約330人が植林活動に参加、対象面積300haに地域住民による植林を含め、総計約7万本を植林した。農地として活用可能なレベルにまで緑化されたため、今年の春には、政府との共同利用地を除く全区画を地域住民が自主管理する農地として引渡された。今後3年間は、緑地がまばらな区画の緑化やメンテナンスの指導などフォローアップ活動を継続するという。

 ホンダは社会活動の一環として、国内外の森林保全やビーチクリーンなどの環境保全活動を行っている。中国の植林地、ホルチン沙漠は、沙漠化が著しく進行している。「喜びの森」植林活動は、沙漠植林により更なる沙漠化をくいとめ、森林・田畑・人間の生活地帯を再生する取り組みを進めている。植林計画立案への参画、植林活動への資金援助に加え、Hondaおよび関連会社の従業員・OBのボランティアにて、年に2回植林ツアーを実施している。

ホンダ 中国で植林ボランティアツアーを実施
植林前
ホンダ 中国で植林ボランティアツアーを実施
現在
ホンダ 中国で植林ボランティアツアーを実施
「喜びの森」南側の防風・防砂林のポプラ

 現地、「喜びの森」は沙漠緑化のモデル地区として視察者も多く、2003年からは近隣で自主的な植林がはじまり、その規模は現時点で940戸、16,000haに拡大している。ホンダでは、中国における企業の植林活動のパイオニアとして、豊かな自然環境と人々の生活の場を取り戻すべく今後も息の長い活動を続けていくとしている。