トヨタは、「トヨタ交通安全センター モビリタ」(静岡県駿東郡小山町・富士スピードウェイ内)で実施している、一般ドライバー向けの安全運転講習会「トヨタドライバーコミュニケーション」のプログラムに、飲酒運転防止を目的とした体験カリキュラムを追加設定し、10月11日の企業・団体向け講習から開始すると発表した。

 このカリキュラムは、酒酔い状態を再現する市販のゴーグルを使用して、市街地走行時の速度(40〜50km/h)で運転を行い、飲酒運転の危険性を体験するというもの。講習の実施には、安全上障害物のない広いスペースが必要なことから、広大なフラットコースを持つ、モビリタのプログラムに織り込まれることとなった。

 対象となるプログラムは、「企業・団体1日コース」など、企業・団体向けの4つのプログラムと、一般・個人向けの通常講習である「総合トレーニング」の計5プログラム。講習料金は据置で、既存のカリキュラムを変更することなく、新たに飲酒運転擬似体験を追加した。

 モビリタは、2005年4月のオープン以来、9月末までに約8,600人が受講しており、定常的に講習を手がけていくとのこと。