ちょっと旧い「クラウン」大集合!

オールオッズナショナルズ 会場風景

旧車シーズン到来!

 暑い夏も終わり。涼しくなると、クルマへの負荷が少なくなる。そう、いよいよ旧車のシーズン到来なのだ! そして、この時期に合わせて毎年各地で旧車イベントが行なわれる。旧車好きの私にとっても非常に忙しい時期となった。
 しかし旧車イベントというと、参加条件として必ず「年式」という壁があることをご存知だろうか。実は多くの場合、1975年以前の車を「旧車」と設定しているのだ。したがって、十分年数を重ねているはずの1975年式以降の「ちょっと旧い」クルマではイベントの参加資格がなく、脚光を浴びる機会も少ないということなのである。
 今回訪れたのは、あえてそんな「ちょっと旧い」モデルにスポットライトを当てたイベント。主催は、カスタムパーツの販売などで有名な横浜の「ムーンアイズ」である。

今回の主役はクラウン レイトモデル

 この「オールオッズナショナルズ」というイベントはいつも、主役の車を決めて参加車輌を募集する。今回は、多くの旧車イベントに参加できなかった74年式以降のクラウンを中心に、レイトモデルクラウンDAYと銘打たれたイベントとなった。
 元々ムーンアイズはアメ車やVW車以外に旧いクラウンも得意としており、過去開催されたオールオッズナショナルズにも多くの参加者が自慢のクラウンを展示していた。ましてや今回はそのクラウンがテーマとなれば、相当数が集まることが期待出来る!
 この年代の国産セダン&ワゴン車をこよなく愛する私は、高まる期待に胸を弾ませ、いそいそと会場へと向かった。そして到着した快晴の会場を見渡せば、想像を遥かに上回るほど数多くのクラウンたちで溢れかえっていたのだった・・・!!

 というワケで、会場で見かけた各年代の様々なクラウンたちを中心に、順を追ってご紹介していく。

110系クラウン 4ドアHT
通称「鬼クラ」と呼ばれる110系クラウン4ドアハードトップ 最上級グレードの2.8ロイヤルサルーン
110系クラウン バン
110系クラウンバン 元々メッキ部品が多い時代の車だがモールなど取り除くことで更に輝きを増している
80系クラウン バン
80系クラウンバン グリルを交換することでイメージチェンジをおこなっている。兵庫県からのエントリー
120系 クラウン 4ドアHT
最近、徐々に人気が出てきている120系クラウンHT 特に3ナンバーの青内装などは人気が高い
120系 クラウンセダン ブライダルカー
これは珍しい120系クラウンセダンベースのブライダルカーだ。そのネーミングのとおり、花嫁を乗せる車である。
120系 クラウンセダン ブライダルカー
ブライダルカーハッチ部分 花嫁が文金高島田のまま乗れるように開閉式のルーフになっている。
110系 クラウン 2ドアHT
ツートンカラーがオシャレな110系クラウン 2ドアHT このモデルを最後にクラウンから2ドアが消えた
100系クラウン 4ドアHT
80系クラウンのMC後モデル フロントマスクから通称「ベンツマスク」で親しまれている。
50系 クラウン ピックアップ
レイトモデルではないがクラウンにトラックがあった頃のモデル 決して霊柩車を降ろしたものではない
マスターライン
クラウンのバン・トラックモデルは40系までは独立してマスターラインという車名だった。そのマスターラインの仕上げ途中の姿でエントリー
マスターライン
見た目はドンガラの状態だがフレームに載る熱いハートはV8エンジン フレーム車なので最近の車より容易に載せ替えが可能である。
マスターライン
仕上げ途中でこの迫力 是非とも完成した姿をみたいものだ。見た目で判断するとあっという間に追い抜かれるかも?
50系 トヨタ クラウンセダン 前期
空の青を同化してしまうような鮮やかなブルーが印象的な50系クラウンセダン ホワイトレターを装着してやる気を見せている
50系 トヨタ クラウンピックアップ 前期
同じく50系クラウンだがピックアップなどの低グレードになるとグリルのデザインが異なる。ちょっとした変化で大きく印象が変わる。
50系 トヨタ クラウンダブルピック 後期
こちらも50系クラウンだが後期型になるので前期型とはまったく異なったフロントマスクになる。ブラックのボンネットが昔のレース車輌のようだ。セダンのようだがダブルピックだ。

ここで一息 クラウン以外のエントリー車

マツダ ポーターキャブ 360
360cc規格時代のマツダポーターキャブ ワゴンR純正アルミが大きく見える。決して20インチがはまっているわけではない
ダイハツ ミラウォークスルーバン?
ダイハツオプティウォークスルーバン? ミラとは兄弟車なのでオプティクラシックのフロントマスクに交換されたミラウォークスルーバンでした
マツダ ファミリアトラック
この車の車名がすぐにこたえられる人はなかなかのマニアです。ツートンに塗り分けられた車体がトラックであることを忘れさせる
H252系 日産 プレジデント
そのままでもアメ車の雰囲気が漂っているがホワイトボディにブラックレザートップでますますアメ車のようだ
VC10系 日産 スカイライン バン ハコスカ
旧車イベントの定番アイテムといえばハコスカだがこのイベントでは2ドアでも4ドアでもなくバンが主役である。
C120系 日産 ダットサンバネットラルゴ
貴重な初代ラルゴコーチ まだ販売店によって「ダットサン」「チェリー」「サニー」の3つの名前があった時代のモデル
E23系 日産キャラバン/ホーミーコーチ
窓をスムージングするなどカスタムされた1台 助手席ドアに巻き込み確認用の窓がつくのが特徴だ。これは初代アトラストラックと同じドアを使用している。
CD系 マツダコスモ ロータリー
排出ガス規制直後でロータリーには不遇の時代を生き抜いたモデル グリルのデザインから「カミソリ」との愛称もある。ムーンディスクで演出している。
S30系 日産 フェアレディZ
S30系後期モデル 旧車イベントではよく見かけるがこのイベントで見かけるZは輸出仕様などを再現していたりするので新鮮だ。

更に一服 ギャラリー駐車場

430系 日産 セドリック セダン
いい味だしてヤレた感じを演出?している430セドリックセダン グリルのみ後期型に変更していた。
230系 日産 セドリック 2ドアHT
なかなか普段お目にかかれない2ドアセドリック しかも前期モデルなのでテールは赤一色だ。チョイ悪オヤジが乗ってきていた。
S30系 日産 フェアレディZ
さすがムーンのイベントらしく左ハンドルの本物 オーバーライダーや保安部品など国内仕様とは異なる

written by ダーワ教授

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イベント名
第9回 オールオッズナショナルズ(“ Late Model Crown Day ”)
開催日時
2006年9月24日
場所
アライ オートオークション ベイサイド (神奈川県川崎市東扇島)
主催
ムーンオブジャパン
レポート/写真
ダーワ教授