三菱　eKスポーツ〜リセールバリューチェック〜

3年後の“リセールバリュー”を考えて、手放すときに価値が高いクルマを選べば、トータルの購入予算はグンと少なくなる。さらに人気のクルマやワンランク上のクルマも選択肢に入れられるってわけ。“リセールバリュー”を把握してトクするカーライフを送ろう。

三菱　eKスポーツ

三菱　eKスポーツの魅力とは？

■本文＆コメント／鈴木詳一（ガリバー自動車流通研究所）

三菱自動車は、1月に軽自動車としては高価な『ｉ（アイ）』を発売し、それほど売れないのでは？との予想を裏切り、実際に蓋を開けてみると販売好調だ。
一連の事件以降は販売が落ち込み、非常に厳しい状況だったが、『アウトランダー』や『ｉ（アイ）』の予想外のヒットにより回復基調で、あと1車種ヒットすれば完全復活とも言われている。

そして9月13日に『eKシリーズ』のワゴンとスポーツをフルモデルチェンジし登場。初代モデルを踏襲するスタイルながらも、実用面での性能向上をメインに開発。コンパクトなボディながらもスライドドアを装備し、子供さんの乗り降りを容易にするなど、ライバルに負けない装備で登場した。

新型『eKワゴン／eKスポーツ』だが、「実用的でベーシックなポジションを従来のeKシリーズから踏襲しつつ」開発されただけあり、面影は初代モデルのものを引きずりながらも、「子供会でのお母さんへのアンケート、スーパーの駐車場での行動調査、子供を対象にしたクリニック調査」を実施し、実用面の性能向上を狙っているようだ。面白いところでは「動物病院の獣医からのヒアリング」もしているようだ。ペットも対象ということなのか？

また、価格も購入しやすくするためやや値下げといった構成で、ｉ（アイ）との差別化を明確にしているようだ。搭載されるエンジンは初代と同様で、出力面や燃費面での大きな変化は無いようで、あくまでも「使い易さ」を重点に開発されている。

グレード	R（2WD）
ボディサイズ	3395x1475x1570mm
エンジン型式	3G83　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　インタークーラーターボチャージャー
総排気量	657cc
最高出力	64ps(47kW)/6000rpm
最大トルク	9.5kg-m(93N・m)/3500rpm
10・15モード燃焼	17.0km/l
定員	4人
発売日	2006年9月13日

\1,365,000

リセールバリュー診断

新型eKスポーツのリセールバリューはＡランク。
eKスポーツにはRというターボモデルが用意され、ライバルのワゴンR・RRやムーヴ・エアロダウンカスタムに対抗する精悍なスタイルを採用。若年層にウケそうなスタイルだ。

そして同時発売のeKワゴンもＢランクを獲得！
ベーシックな軽自動車であるeKワゴンには、MSとGSにスライドドアが装備された。これはお子様がいらっしゃるお母さんには重宝する装備。ミニバンもスライドドアが無いと…というユーザーが結構いるので、うれしい装備。
このスライドドア、インナーレール式電動スライドドアにより、軽自動車の限られたスペースでもドアの開口部を広く取り乗り降りが非常に楽（とCORISM編集部、身長180cmのT談）で、母子をかなり研究したようだ。

ワゴンとスポーツのどちらを選択するかは、その用途により大きく変わり、お子様がいらっしゃるママならワゴン。独身の男女ならスポーツ（ワゴンもイイですが）の選択がリセールバリューの上ではベストといえるだろう。