限定品をゲットせよ。ガンダムから稲中卓球部まで

開場直後の開場風景
トイフェス会場風景

 9月24日、秋晴れの天候の下で東京ビッグサイトは熱気に満ちていた。早朝からさまざまなマニアが集結していたからである。
 彼らの目的は『第15回東京トイフェスティバル』だ。トイフェスティバルというイベントだが子供達の姿は少ない。ほとんどが会場でお宝を手に入れるためにやってきた大人達なのだ。小さい頃に買えなかったおもちゃを大人になってから欲しくなることはないだろうか?購入しなくてもTV番組などで紹介されると懐かしんだりする人は少なくない。
 近年、玩具メーカーがそのような昔を懐かしむ世代をターゲットとした市場を開拓してきている。食玩(菓子付玩具)などのあきらかに大人向けと思われる商品が数多くリリースされてることなどがいい例ではないだろうか?会社で地位も得て、家庭を築き、生活にも余裕が出た30〜40代の世代(団塊の世代Jr)が購入層として注目されている。また、おもちゃだけでなくDVDやゲームソフト・パチンコなどジャンルと問わずにリリースされていたりすることがいい例でしょう。
 男性に限ったものではなく女性をターゲットとしている商品も多くある。男性はキャラクターなどを好む傾向にあるが女性はドールハウスなどのミニチュアに人気が高いようだ。食品のサンプルやさまざまな日用品のミニチュアなど値段が安く手頃に入手しやすいのも要因かもしれない。ただし、女性の場合は男性のように毎月のおこづかいすべてを注ぎ込むほど深くハマることがないあたりが賢い。
ちなみに、サプライズゲストとしては秘密戦隊ゴレンジャーのアカレンジャー役でおなじみの誠直也氏のサイン会&トークショーもおこなわれていた。

こっこれは、まさか稲中卓球部・・・?

バンダイブース
ガンダムシリーズでおなじみのバンダイブース。人気シリーズのガンダムはもちろん聖闘士星矢などから新たなシリーズまでいろいろ。
バンダイブース
新たな挑戦「行け!稲中卓球部」のキャラクター前野フィギュア、隣のエヴァンゲリオンのキャラクターとは全く異なるジャンルだ。
北原照久氏
テレビ番組などでもおなじみのおもちゃコレクター北原照久氏、自身で発売した会場限定トミカにサインを快く応じていた。
ガンダムシリーズ
未だに続く人気シリーズのガンダム。登場キャラクターやモビルスーツは変わっても人気は衰えず、世代を超えた支持を受けている。
ガンダムシリーズ
過去作品に登場したモビルスーツもディテールアップしてリリースされる。ガンプラの愛称はいまでも通用する。
稲中卓球部 前野フィギュア 
やはり気になったので近寄って撮影。シリーズとして展開するのか気になるがどれほどの層に受け入れられるのだろうか?

編集部も入手!会場限定トミカリミテッド マツダK360 スバルサンバー

トミカリミテッド マツダK360 スバルサンバー

 今回のイベントでも会場限定発売の商品が数多くリリースされている。マニアは限定という言葉に弱いのだ。
 いろいろなメーカーが出展している中で最初に行列が出来たのがトミーテックの販売ブースだ。限定商品は時間別に販売開始されるために開場直後から行列ができていた。今回、会場限定で販売されたのがトミカリミテッドビンテージシリーズの「マツダK360」と「スバルサンバー」各2種類ずつ計4種類。著名なおもちゃコレクターの北原照久氏が代表を務めるトイズクラブの特注商品である。過去に数種類リリースしているがいずれもすぐに完売してしまいネットオークションなどでは高値がついている。コレクターである北原氏が考える商品なのでいい味を醸し出す仕様になっている。今回も会場限定発売1000セットだけだったので開場から2時間で完売した。

トミカリミテッド マツダK360 キタハラ乳業仕様 魚北仕様

 オート3輪というと「ダイハツミゼット」が有名だがこの「マツダK360」もライバル車として有名なモデルである。通常販売品とは異なり幌に看板の屋号が入ることで高度経済成長期の日本を支えてきた働き者をリアルに再現している。

トミカリミテッド スバルサンバー 北原電気仕様 北原ベーカリー仕様

 「スバルサンバー」自体が持つ愛敬あるフロントマスクはミニカーになっても損なわれていない。有名電機店仕様のカラーリングは、いままでモデル化された前例も少ないのでそれだけでも価値はある。個人的には「サンバー」という車種だけにベーカリーよりもホットドッグ屋というバリエーションにも期待したい。

written by ダーワ教授