トヨタは、中国汽車工業トヨタ金杯技能工養成センター(以下、技能工養成センター)の改修竣工披露式を9月25日、中国遼寧省瀋陽市にある技能工養成センター内の実習工場で行った。

 今回の改修では、主に校舎、実習工場の内外装のリニューアルと新たに実習用のエンジン、トランスミッションや電気保全用シーケンストレーナーなどの導入が実施された。このシーケンストレーナーは、トヨタが昨年9月に調印した技能工養成センターに対する第6次支援計画の一環として、20台を無償で提供したものという。

 技能工養成センターは、1990年9月に、中国国産車製造を担う、高い専門技術を持つ人材の育成を目的に、トヨタの協力を得て設立された。トヨタは1990年から、設備の無償提供だけではなく、優秀教員・生徒来日研修の受け入れ、指導教員の中国派遣、トヨタ奨学金の提供など、6次に渡る支援活動を行なっており、技能工養成センターは開校以来、2006年7月までに約7,700人の卒業生を送り出すとともに、卒業生の就職先として100社以上の企業と提携関係を結んでいる。また技能工養成センターの教育設備、教師陣、生徒の学力などが総合的にハイレベルであると認められ、中央政府、遼寧省政府、瀋陽市政府から国家技能検定所、重点技能工学校として指定されている