フォルクスワーゲンは、市場調査機関J.D. パワー・アンド・アソシエイツによる2006年米国自動車代替エンジン調査において、米国で最も環境に優しい自動車ブランドに選ばれことを発表した。

 J.D. パワーは米国環境保護庁(EPA)提供のデータ及び、米国の消費者を対象とした調査データを踏まえて、「Alternative Powertrain Study(自動車代替エンジン調査)」(APS)を実施し、そこから「Automotive Environmental Index(自動車環境度)」(AEI)を導き出す。
 AEIは複数の環境に関する要因で構成され、うち約半分を燃費が占めている。このAEIに基づき環境に最も優しい乗用車(ガソリン+ハイブリッド)トップ30車のランキングを行った結果、フォルクスワーゲンはゴルフ、ジェッタ、ニュービートルの3台がランクインした。また、今回の上位30車の中にディーゼル車はランクインしなかったが、AEIのブランド別ランキングには反映され、ブランド別のAEI総合評価で第1位となった。

 フォルクスワーゲン ブランドのDr.ウォルフガング ベルンハルト会長は、「この“自動車代替エンジン調査”の結果は、我々が全世界に経済的なエンジンの導入に集中的に取り組んでいることを証明するものであり、その革新努力は、TDIエンジンなどで継続的な効果を発揮しています。米国市場では、フォルクスワーゲンは現在最も多くのディーゼル乗用車を販売しており、この状況は今後も変わることはないでしょう。」と述べた。

 なお、J.D. パワーの予測では、米国でのハイブリッド乗用車市場は、2013年までに現在の1.6%から5.0%までに拡大し、ディーゼルは同期間に3.6%から9.0%に増加する見ている。