車高の高さを言い訳にしない "しっかりした走り"
駆動方式はFFで4WD車がないのに、最低地上高を高くしたりするのは、走りや燃費などを考えたら必ずしも良い方向とはいえないのが本当のところ。でもクロスポロはそうしたデメリットを感じさせない走りを見せた。
最も気になるのは重心が高くなったことによるコーナーでの安定性の高さだったが、想像する以上に安定感のある走りを示してくれた。やや硬めにチューニングされた足回りやタイヤサイズの拡大(17インチの40タイヤ)などによって、それなりにロールはするものの、不安のないコーナリング性能を発揮してくれた。
排気量アップで不足ない動力性能を確保
搭載エンジンは標準のポロが1.4Lを搭載するのに対してクロスポロでは排気量アップされた1.6Lの自然吸気DOHCとなる。単に排気量アップされただけでなく、可変バルブタイミング機構が採用され、動力性能は77kW/148N・mと大きく向上している。ルーフレールやタイヤによって車両重量は20kgほど重くなったが、それを補って余りある動力性能の向上幅だ。
ATもティプトロニック機構付きの電子制御6速ATが組み合わされていて、雨ライバル車かな変速フィールとマニュアル車感覚のスポーティな走りが両立されている。
●お勧めグレード
クロスポロは単一グレードなので特にお勧めグレードはないが、前述ようにボディカラーが5色用意されていて、そのうち2色だけがシートカラーもボディ同色となる。買うならこの2色がお勧めだ。