ヴォアザン C14【ペブルビーチ・コンクール・デレガンス レポート】

 航空機メーカーとしてガブリエル・ヴォアザンが興したヴォアザン社は、高級車製造に事業転換し、第一次世界大戦後にさまざまなモデルを輩出。素材やエンジニアリングの面で航空工学を参考に開発し、当時主流だった流線形ではなく、四角いボディデザインを採用していたヴォアザンのモデルたちだったが、写真の1932年式C14もその例に漏れず角張ったロングノーズのボディに、50.7psの2.3L直列6気筒ユニットを搭載していた。ちなみにヴォアザン社は、2CVのエンジニアだったアンドレ・ルフェーゲルがシトロエンに入社する以前に在籍し、航空機開発に携わっていた。