中古車は現車を確認して買おう

賢い中古車の選び方!Part9「外観チェックは晴れた日の昼間に」

 中古車は現車を見て買うことが必要だ。最近はインターネット販売なども発達してきたが、1台ごとに品質と価格が異なる中古車はインターネットを使って在庫の検索などをするにしても、最終的には自分で品質を確認してから買うのを基本としたい。

 中古車のコンディションが詳細に表示されるなど、よほど信頼できる在庫情報システムが確保されているなら良いが、一般のユーザーには在庫情報システムの信頼性を判断することも難しいだろう。
 また現車を確認するために販売店にまで足を運ぶことにはいろいろなメリットがある。そこまで行けば、検索した在庫車が本当にその店にあるかどうかが確認できる。ありもしない在庫をあるかのように装うオトリ広告に惑わされる心配が少なくなる

 また販売店の店作りやセールスマンの対応の善し悪しなど、中古車そのもの以外の部分でも販売店の信頼性を判断できる。取り敢えず販売店に行くだけでいろいろなメリットが得られるのだ。
 楽をして中古車を買いたいとなどと考えて現車確認の手を抜くと、痛い目に遭うから注意したい。
 中古車の販売店同士の取引市場であるオークションでも現車を確認して買うのが基本とされている。通信システムを使ったオークションも一部にあるが、そうしたところでは入念な品質チェックによって品質表示がなされている。それでも品質に不安の少ない当年物から1年落ち程度の超高年式車を中心にした流通になっているのが実情だ。

晴れた日の昼間でないと外装のチェックはできない

 中古車をチェックするために販売店に足を運ぶのは晴れた日の昼間に限る。これは晴れた日の昼間が最も中古車の外観品質を判断しやすいからだ。
 雨に洗われるといろいろな物の色が鮮やかに見えるが、これはクルマの塗装でも同じこと。極端な話をすれば、半分色ボケした中古車でも雨に濡れた状態では格段にきれいに見えたりするものだ。さらに補修による歪みやボディ小キズが見分けにくくなる。雨の日には中古車の外装チェックはできないものと思ったほうが良い。

 中古車の外装のチェックができないのは夜間でも同じこと。小キズが見分けにくくなるのももちろんのこと、夜間の照明の下でも中古車の塗装が実際よりもきれいに見えることが多い。販売店の中には「ウチの照明は明るいのでアラまで目立つ」なんて言うこともあるが、話半分も本気にしてはいけない。少なくとも実際よりも悪く見えるような照明を選ぶ販売店はないだろう。
 なので、中古車の外装チェックに行くなら晴れた日の昼間が良いのだ。欲を言えば、雨の降った翌日、カラリと晴れ上がった日に出かけると最も良い。
 雨の翌日にクルマをきれいに磨いているかどうかで販売店の姿勢が判断できるし、サンルーフやトランクなど、水漏れが発生しやすい部分を判断しやすくなるからだ。

●次回へ続く・・・