8代目カローラ
8代目カローラ

実用性の向上という点ではトランク容量まで拡大されている。黒い樹脂部分が新たに採用されているのはコスト削減の表れ。

8代目カローラ

メーターまわりなどはじつにオーソドックスになったものの、カローラらしさを取り戻したといってもいいだろう。

高級感の追求よりもコストダウンに力を入れる

 車両価格に対する社会状況の変化とコストダウンの必要性から、それまでの高級化路線から一転して、よりシェイプアップした内容になっているのが特徴だ。シャーシ自体は七代目のものを使用しているものの、ボディはさらに大型化されているはいるのだが、軽量化にも力を入れて50kgほど軽くなっている。全体的に造り自体も簡素になっており実用性を重視。燃費向上や室内空間の拡大は実現しているものの、スポット溶接部分の減少や塗装の省略までも行われた。ただし、販売的には振るわず、一部改良や2年後のマイナーチェンジでは、クオリティアップや安全性の向上が図られている。
 エンジン体系にも変わるところはないが、4A-G型を搭載した1.6リッターモデル、GTについては出力の向上が図られ、165馬力を発揮しつつ、さらに6MTを組み合わせて、スポーティなイメージを強調した。

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