伝統の12気筒シリーズは、365GT4/BBでリヤミッドシップレイアウトにされ、デイトナと同じ4.4Lの排気量だったV12は、Vバンク角が180度、いわゆる水平対向になり、まったく同じようなスタイリングを持つ512BBにバトンタッチしたのは1976年のパリ・サロンのこと。ちなみに外観では、リヤフェンダー前にNACAダクトが追加され、リヤコンビランプ(3つ→2つ)とマフラーエンド(左右3本ずつ→2本出し)の数が変えられた程度である。このBBシリーズは、まさに1970年代のスーパーカーブームにおいて、カウンタックに並ぶ主役であり、何台も輸入されたが、現在の日本では、こんなコンディションの個体は皆無に近く、北米のコレクターらしい完璧なレストレーションが施されていた。