日産 小型トラック用新グローバルプラットフォームを開発

    ※写真は現行型キャブスターE(欧州仕様)

 日産は2006年7月27日、9月に欧州で新型「キャブスター」を発売するのに伴い、小型トラック(以下LDT: Light Duty Truckの略) 向けの新グローバルプラットフォームを開発したと発表した。

日産 小型トラック用新グローバルプラットフォームを開発

 効率を最大限に高めるため、現在は11ある独自のLCVプラットフォームを、新LDTプラットフォームとパネルバン用プラットフォームの2つに減らす。なお、一部の商用車については、従来と同様に乗用車とプラットフォームを共用する予定。

 新LDTプラットフォームは、スペインのバルセロナにある日産のエンジニアリング部門が日本の日産ライトトラック(株)と協力して開発した。新型「キャブスター」を皮切りに、順次、新型の小型トラックに採用していくとのこと。

 新型「キャブスター」は、新型LDTプラットフォームとキャブオーバーエンジン(COE)構造との組合せにより、積載能力の向上と車両全長の短縮を両立することが可能となり、市街地での取り回しが向上する。また、このプラットフォームに加えチルトキャビン構造の採用により、エンジンのメンテナンスや修理が容易となるため、作業所要時間が短縮される。なお、新型「キャブスター」は引き続き現行車と同じ、スペインのマドリード近郊にある日産のアヴィラ工場で生産される。