BMW グループ トップ人事を発表

 BMW社の監査役会は、7月21日、現在、取締役会メンバーを務めるノルベルト・ライトホーファー氏を取締役会会長に選任し、現在会長を務めるヘルムート・パンケ氏から2006年9月1日付けで会長職を引き継ぐと発表した。

 また、監査役会にはフランク=ペーター・アーント氏を、ライトホーファー氏の後任として、生産担当取締役に新たに選任した。アーント氏は現在、BMWディンゴルフィン工場の総責任者を務めている。さらに、監査役会は、クラウス・ドレーガー氏を2006年11月1日付で取締役に選任する人事も決議している。ドレーガー氏は、11月1日付でブルクハルト・ゲッシェル氏が現在務めている、研究開発及び購買担当取締役を引き継ぐ。ドレーガー氏は現在、開発部門において5,6,7シリーズの開発責任者を務めている。

 ライトホーファー氏は現在、取締役会で生産を担当、2000年に取締役に就任した。それ以前には南アフリカのロスリン工場総責任者、アメリカのスパータンバーグ工場総責任者などの要職を務めてきた。

 パンケ氏は2002年に取締役会会長に着任した。以前は、経営企画・戦略立案を担当しており、当時BMWグループが推進していた海外での事業展開に尽力。アメリカ・サウスカロライナ州のスパータンバーグ工場の立ち上げにも携わった。1993年にはBMW (US) ホールディング社のトップに着任。取締役会会長に就任してからは、自らが陣頭指揮をとり、2004年には中国・瀋陽にブリリアンス・チャイナ・オートモーティブ・ホールディングとの合弁事業を立ち上げた。その後もインドで翌年スタートする生産事業を立ち上げる道筋をつけている。

 ブルクハルト・ゲッシェル氏は1978年からBMW社に入社。研究開発部門でさまざまな要職を勤めた後、2000年に取締役に就任し、現在まで研究開発及び購買担当を務めてきた。