ル・マンの歴史は意外と長い！！
６月といえば、何といっても「ル・マン24時間レース」でしょう。毎年、夏至が迫った週末に開催される伝統の耐久レースだ。ル・マン24時間レースは1923年に始まり、今年で第75回を数える。最初のレースは、日本の年号ではなんとなんと大正時代だ。Ｆ１より歴史が長い。排気量に関する規制もＦ１より緩やかだから、昔はＦ１より威厳も迫力もあった。
60年代はフェラーリ全盛期！
日本車がル・マンに初めて挑んだのは73年だ。ロータリーエンジンを積んだ純国産マシン、シグマMC73マツダがエントリーしている。その後、日本の自動車メーカーは積極的に参戦し、マツダ、童夢、トヨタ、ニッサンなどがル・マンの常連となった。ちなみに日本製エンジンは、２年早くシェブロンに積まれてル・マンでデビューを果たした。こちらも２ローターのロータリーだ。
が、50代になったボクが子どものときにワクワクし、今でも強烈な印象を心に焼き付けているのは、60年代のル・マン24時間レースのワンシーンである。60年代前半、フェラーリはル・マンで常勝を誇った。73年にル・マンの舞台を去るまで、フェラーリは９勝をあげている。60年から65年まで６連覇の偉業を達成し、64年からはフォードGTと歴史に残る名勝負を演じた。当時のＶ型12気筒はDOHC４バルブじゃないけど、いいサウンドを轟かせるんだョ。また、小兵のポルシェも優れた耐久信頼性を見せつけている。
そこで、この黄金期に激走したコンペティションモデルのミニカーを探してみた。が、名車フォードGT40がどこかの収納ケースのなかに紛れてしまい、行方不明だ。仕方がないので、ル・マンに挑んだフェラーリとポルシェのミニカーを紹介しよう。また、NIPPONチャレンジ派が納得しないと困るので、チョロＱのル・マンカーも見せちゃおう！
イタリアBANG製のフェラーリ250GTO
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マニュファクチャラーズ選手権を制するために開発され、ル・マンにも送り込まれたフェラーリ250GTO。240GTベルリネッタの後継として登場し、62年から３年連続GTチャンピョンシップのタイトルを奪取する。ゼッケン(20)は珍しいライトグリーンのカラーでル・マンに挑んだ。イタリアのBANG製43分の１。
ビテス製のポルシェ904GTS
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第２回日本グランプリでスカイラインGTとバトルを繰り広げたポルシェ904GTS。63年の暮れに、公認を取るため100台が生産され、64年シーズン、世界各国のサーキットで暴れまくっている。ゼッケン34はブッチェとリジェのコンビでル・マンを走った。これはビテス製の43分の１スケール。
BEST製のフェラーリ250LM
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63年に完成し、グループ３のホモロゲーション取得を狙ったが、35台しか生産されなかったフェラーリ250LM。その名のようにル・マン制覇を目指した。65年にはグループ４のレギュレーションに合わせた275LMを送り込み、ル・マンのウイナーとなる。250LMは３リッター、275LMは3.3リッターのＶ型12気筒だ。BEST製の43分の１スケール。
精巧に作られた真っ赤なフェラーリ330P4
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７リッターのＶ型８気筒OHVエンジンを積むフォード・マークIVと援護に回ったフォード・マークIIに果敢に挑んだフェラーリ330P4。67年のル・マンでは互角の戦いを演じたが、総合２位と３位に終わった悲劇のマシン。330のネーミングから分かるように、330cc×12気筒の４リッターエンジンを積む。
ジョエフ製のフェラーリ330P4
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真っ赤なフェラーリ330P4。左右のドアが開閉し、リアカウルも持ち上がって精巧なＶ12DOHC3バルブエンジンが顔を出す。ジョエフの43分の１スケールだ。今は絶版だと思うが、京商から9800円で発売されていた。
04年に限定発売されたチョロＱの「ル・マンNIPPONチャレンジ」セット
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チョロＱの「ル・マンNIPPONチャレンジ」セット。ダットサン260Ｚ、マツダRX-7の252ｉ、マツダ787B、トヨタTS010、ニッサンのR33GT-R・LM、ニッサンR390GT1の６台が入っている。04年に限定発売された。ニッポン製のル・マンカーについてはまたの機会に！
