ダイハツと独立行政法人 日本原子力研究開発機構の協力による「『インテリジェント触媒』の開発」が、内閣府などが主催する産学官連携推進功労者表彰の「日本学術会議諧調賞」を受賞した。

 この賞は、産学官の連携で成果を上げた大学、企業等を対象とし、学術の視点から特に顕著な功績または功労があったと認められるものへ贈られる賞で、今回、文部科学省の推薦によりノミネートされ、内閣府内の選考委員会における審査の結果「日本学術会議会長賞」に選ばれた。

 「インテリジェント触媒」は、原子力機構の大型放射光施設SP ring−8を用いた新しい化学的原理の発見と、その原理に基づいたダイハツによる新しい工業製品の開発により、2002年に実用化されたもの。
 受賞理由としては、「インテリジェント触媒」が、環境浄化と同時に大量の貴金属の省資源を可能とする革新的技術であり、かつ、産官の連携による成果が実用化に結びついた点と、今後、当技術の新たな高性能触媒活性原理に基づき、異なる分野への研究展開が期待される点が挙げられるとのこと。