BMW Group及びミュンヘン市公営事業部(SWM)が取り組んでいる、革新的で環境に配慮した地下水冷房プロジェクトがバイエルン・エネルギー賞を受賞した。

 このプロジェクトは、ミュンヘン市営地下鉄に設置されている地下水回収パイプから供給されている表層地下水を、ミュンヘンに拠点を構えるBMW Groupの研究開発センター(FIZ)の冷房に利用するというもの。このような規模で地下水を冷房に利用するというのは他に類を見ず、これによりBMW Groupとミュンヘン市公益事業部(SWM)は、持続可能なエネルギー・マネジメントにおける草分け的な存在をはっきりと示した。

 また、地下水を利用した冷房により、従来の冷房装置の大部分が不要となり、年間で約800万KWhの電力消費を節約、さらに、年間5,000トンのCO2排出量を削減でき、これは、ミュンヘンの3,000世帯のエネルギー消費量に相当するという。