スバル レガシィ ツーリングワゴン
スバル レガシィ ツーリングワゴン

GT系に搭載される2リッターターボエンジン。280馬力(ATは260馬力)を誇り、5ATと組み合わせられる。またSIドライブの採用で様々な性格を引き出せるのも見逃せない。"シャープモード"で圧倒的な加速感を味わうも良し、"インテリジェントモード" 低燃費走行も可能だ。

スバル レガシィ ツーリングワゴン

世界でも稀有な存在、3リッターボクサーツインカムエンジン。250馬力の最高出力も魅力だが、何よりも回転フィールがぜいたくだ。理論上完全バランスとされるH6は、スムーズでありながらエモーショナル。このエンジンはレガシィでしか味わえないので大変オススメだ。

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2リッターNAエンジンにはツインカムとシングルカムが用意される。写真はツインカムであるが、最高出力は190馬力(AT:180馬力)。自然で伸びのある回転感覚をもつ、魅力あふれるエンジン。ただ話題の "SI-DRIVE"は装着されず、4速ATなのは残念。

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スタイル インテリア 走り&メカニズム

例によってストイックなマイナーチェンジ

 今回のマイナーチェンジではエンジンそのものの改良は比較的小幅なもので、パワー&トルクの数値などは変わっていないものの、細かな改良が加えられて燃費や吹き上がり、出力特性など改良されている。
 これは短時間の試乗では確認できないものだが、常に進化させていく姿勢は評価されるべきだ。

積極的に楽しめるSI-DRIVEの制御

 新しいエンジン制御のSI-DRIVEは、3種類の特性を持つチューニングをひとつのエンジンで実現することを目指したもの。
 電子制御をフルに活用することで、燃費が良くて滑らかな走りが得られるインテリジェント、スポーティな走りが得られるスポーツ、それをさらに高めたスポーツ#という3種類のモードを設定した。
 ドライバーは自分の意志に応じて好みをモードを選択して走ることができる。

 まずは2.0GTをインテリジェントモードにして走ったが、これで何の不満もない。滑らかな走りという点では特に優れていて、市街地から高速クルージングまで過不足のない走りを実現するのがこのモードだ。
 しかも実用燃費が大きく向上しているというから、このモードで走るのが最もお勧めだ。

 スポーツモードにすると、エンジンの性格が一変する。アクセルワークに素直に反応してパワーが盛り上がるので、気持ち良く走って行ける。

 スポーティな味付けを強めたのがスポーツ#。
 アクセルに対して敏感に反応して吹き上がるほか、ATの変速スケジュールもより高回転を使うようになるので、一段とスポーティな走りが可能になる。SI-DRIVEはそれなりに値打ちのあるシステムといえる。

●お勧めグレード

 SI-DEIVEはとても気持ち良く走れる魅力的なエンジン制御だが、これが採用されるのはターボ仕様の2.0GTと3.0Rだけ。価格的には300万円以上のクルマでないとSI-DRIVE仕様にならないのだ。それを考えると、これをイチ推しにするかどうかは難しいところ。
 SOHCエンジンを搭載した2.0iなら、210万円から買えるので、お勧めはむしろこちらだ。

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代表グレード
2.0i カジュアルエディション
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4680×1730×1470
車両重量[kg]
1370
総排気量[cc]
1994
最高出力[ps(kw)/rpm]
140(103)/5600
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
19.0(186)/4400
ミッション
4AT
10・15モード燃焼[km/l]
14.0
定員[人]
5
税込価格[万円]
210
発売日
2006.5.24
レポート
松下 宏
写真
佐藤 靖彦
スタイル インテリア 走り&メカニズム