2年目はよりコンペティティブな車両

 フォルクスワーゲン グループ ジャパンと、レース運営組織であるフォルクスワーゲン・トロフィ・アソシエィション(V・T・A)が開催する、“ゴルフGTI カップ ジャパン 2006”第1戦が、5月21日に岡山国際サーキット(所在地:岡山県)で開催された。

 “ゴルフGTI カップ ジャパン 2006”はナンバー付きのゴルフGTI 2ドア DSG仕様車をベースに、専用のカップカー装備を施した車両で競う。今年度からは新たに設定したレース専用のザックス社製車高調整式サスペンションキットや、フォルクスワーゲン純正アクセサリーとして提供される、エクゾーストマフラー、前後スタビライザー、フロントスポイラーを交換可能な任意指定部品に指定、セッティングの幅を広げ、よりコンペティティブな仕様となった。2006年度初戦となる岡山国際サーキットへは、エキスパートクラスに3台、クラブマンクラスに18台の、計21台が参戦。

 決勝は1周3,703mのレーシングコース10ラップ(37.03km)で行われ、スタート方式は昨年度に引き続き、ナンバー付きレースで唯一行われているローリングスタート方式を採用。ポールポジションは、2005年のフォルクスワーゲン レーシングカップ(ゴルフ3 GTI)のシリーズチャンピオン岩谷選手(RiverWestRacing)が獲得、総合2番手には今シーズンからGTIカップに初参戦する福田(博)選手(GOLF GTI)が、クラブマンクラスながらフロントローに並んだ。上位陣が順調なローリングスタートを決める中、17位でスタートした萩原選手(サーラLVレーシングGTI)が、スタート直後の間隙を縫って順位を大幅にジャンプアップ。9人抜きの8位でフィニッシュラインを通過した。エキスパートクラスは、岩谷選手が安定した走りでポールトゥフィニッシュを決め初戦を飾った。クラブマンクラスでは、予選総合2位の福田(博)選手が大谷選手(CGRT VW GOLF GTI)の後半の猛チャージを抑え、クラブマンクラス1位、総合2位に入る好走をみせた。