救急業務の高度化に対応
トヨタは、トヨタ救急車およびトヨタ救急車“ハイメディック”(高規格準拠)をフルモデルチェンジし、2006年4月27日より全国のトヨタ店を通じ発売開始した。
今回のフルモデルチェンジでは、救急業務の高度化に対応するために、一段と広く使いやすい機能的な室内を追求、また救急隊員の使用性に配慮した各種装備が充実。さらに、迅速かつ的確な救急救命処置を念頭に、緊急搬送に応える十分な機動性を確保するとともに、高い安全・環境性能を追求したほか、よりスタイリッシュで目立つスタイルに一新された。
価格は、トヨタ救急車2WDが483万円、4WDが512万4,000円、ハイメディック2WDが1,050万円、4WDが1,079万4,000円。
トヨタ救急車およびトヨタ救急車”ハイメディック”の主な変更点
広く機能的な室内の追求
・トヨタ救急車は患者室の長さを775mm、幅を90mm、トヨタ救急車“ハイメディック”は患者室の長さを450mm、幅を50mm、通路幅についても両車40mm拡大し、一段と広い救急救命処置活動スペースを確保
・患者室内外から使用できる運転席後方の縦型収納庫や、長尺物の収納が可能な窓下側面収納庫を新設定
・スライドドア開口部の幅を180mm、高さを220mm拡大することで、救急隊員の乗降性を向上
使用性に配慮した各種装備の充実
・大型フロント・リヤ散光式警光灯などに、省電力に寄与し被視認性を高めるLEDを新採用
・5ドア化、酸素ボンベ収納庫(ハイメディックのみ)・バッテリー収納庫の設置場所の変更により、右側スライドドアからのメンテナンスを可能とし、使用性を向上
・オルタネーターを150Aとし電力供給能力を高めることで、救急救命処置用機器の多様化に余裕を持って対応
・サイレンスピーカーをフロントバンパー内部に設置し、室内への音漏れを低減
・新開発のフラットマットを内蔵した新骨格構造フロントシートにより、乗員の疲労を軽減
・DVDナビゲーションシステム、音声ガイダンス機能付カラーバックガイドモニターをオプション設定するとともに、ワイヤレスドアロックリモートコントロール(アンサーバック機能付のメインキー3本、スペア用の一般キー2本付属)を標準装備
高い機動性の確保、安全・環境への配慮
・高性能2.7L 2TR-FEエンジンに電子制御フレックスロックアップ付4速オートマチック(ECT-E)を組み合わせ、高い動力性能と機動性を確保
・強固なボディ構造、ステアリング&ブレーキペダル後退低減機構(回転式)、WIL(頸部傷害低減)コンセプトシート、歩行者傷害軽減ボディなどを採用
・救急車で日本初の「平成17年基準排出ガス50%低減レベル」の認定を国土交通省より取得