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高速安定性も高い
オススメグレードはCLの4WD

高速安定性も高い

 搭載エンジンは1.5Lの自然吸気DOHC。80kW/141N・mのパワー&トルクはこのクラスの平均的な実力である。SUVのボディはセダンに比べるとちょっと重くて1100kgを超えているが、動力性能としては文句のないレベル。回したときのエンジン音はやや大きめだが、吹き上がりのスムーズさなども上々だ。

 5速MT、4速ATともSUVらしくややローギアードに設定されたギア比とあいまって、力強い走りを実現する。マニュアル車ではシフトアップが忙しい感じになったりするが、上手にシフトすることでエンジン性能を有効に引き出すことが可能だ。時速100km時の回転数は4速ATで2500回転を超えたあたりでちょっと高めだが、フルタイム4WDを採用することもあって高速走行時の安定性も高い。

 足回りはちょっと硬めのしっかりした味付け。コンパクトなSUVのため、オンロードでも路面状態によってピッチングが出やすい側面もあるが、手頃なサイズのSUVとしてキビキビ感のある走りにもつながっている。

 走りの質感という点では、もう少し高いレベルを望みたいが、コンパクトSUVとしてのデキはまずまずのレベルにある。

オススメグレードはCLの4WD

 まず2WDと4WDは4WDがお勧め。SUVを買うのに2WDを選んだのではあまり意味がない。買うなら4WDだろう。CLとCXの2グレードが設定されているが、リヤスポイラー、エアコンのオート機能、アルミホイールなどの違いで10万円以上の違いがある。180万円を切る価格で買えるCLのほうがお勧めだ。これにVSC&TRCやHDDカーナビをオプション装着すると、車両価格が230万円ほどになる。

新開発のツインカムエンジンを搭載。最高出力は109馬力と普通だが、意外にトルクなどのセッティングが良くてパワフルに走れる。

とにかく癖がなくすぐに慣れるような運転感覚が特徴。スリルがない変わりに楽しみも少ないが、格好でSUVに乗ってみたいような向きにはピッタリじゃなかろうか?

代表グレード CL フルタイム4WD
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 3995×1695×1705
車両重量[kg] 1190
総排気量[cc] 1495
最高出力[ps(kw)/rpm] 109(80)/6000
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] 14.4(141)/4400
ミッション 4AT
10・15モード燃焼[km/l] 14.0
定員[人] 5
税込価格[万円] 178.5
発売日 2006.1.17
レポート 松下 宏
写真 佐藤 靖彦