カムリはすでにボディサイズが相当に大きくなっていることもあって、今回のモデルではボディの全長は抑えられた。4800mmを超えているのだから当然といえば当然である。ボディの全幅は今回も拡大して1800mmを超えてしまった。アメリカ市場をメインにするクルマならではのサイズともいえるが、日本国内では扱いにくい面が出てくることも避けられないだろう。
ただ、全幅の拡大に伴ってトレッドを拡大することによってタイヤの切れ角を大きくし、結果的に最小回転半径が小さくなるという効果を生んでいる。ボディが大きくなっても取り回しは逆にしやすくなったのは歓迎していい。またホイールベースが延長されたことで室内空間が拡大されている。新しいパッケージングが実現されたのが今回のカムリである。
インテリアは後席の頭上や足元にさらに大きな余裕が生まれ、運転席回りも頭上やショルダー部分の余裕が拡大していて、ゆったりと座れる空間が作られている。大型の自発光式メーターや大画面のカーナビなど、見やすく操作しやすいインテリアデザインもポイント。各種操作系へのリーチの良さなどは相変わらずだ。
最上級グレードのディグニスエディションでは本革シートやHDDカーナビ、VSC、本革と木目調のコンビステアリングホイール&シフトノブなどが標準装備される。今回のモデルでは国内向けのウィンダムが廃止されることもあって、それに代わる豪華装備のグレードだ。