ヒュンダイ グレンジャー
ヒュンダイ グレンジャー

高級車としての迫力を十分に備えながらも、先代「XG」よりパーソナルに振ったイメージのフロントマスク。とても精悍である。しかし正直言って個性は薄く、日本車(特に日産車)と言われてもわからないようなイメージなのは残念である。

ヒュンダイ グレンジャー

キリリと引き締まったヘッドライトは、プロジェクター式ヘッドランプやウィンカーを一体化した3連式。万人向けの格好よさを狙った「無難」な仕上がりと言える。

ヒュンダイ グレンジャー

4.9メートルにも届こうかという全長を誇る大柄なボディだからして、横から見るプロポーションは見るからに美しい。6ライトキャビンにより車格感も感じ取れるだろう。また、前後のオーバーハングを無理に切り詰めたりしていないので、FF車として至極まっとうなデザインだと思う。

ヒュンダイ グレンジャー

日本で一昔前に流行った横長の大型テールランプを持つリアスタイルは、今見るとかえって新鮮? ヨーロッパよりもアメリカの匂いがするデザインだ。

ヒュンダイ グレンジャー

このテールランプ、ホンダインスパイアに似ているとは思いませんか? 「ヒュンダイマーク」と「ホンダマーク」も似ているし、なんだか見分けが付かなくなっちゃいますね……。

スタイル インテリア 走り&メカニズム

 2001年1月に日本市場に参入したヒュンダイ自動車は、外国メーカーの中で最も短期間に1万台の販売を達成するなど、一定の成果を残しているものの、全体的にはまだまだ十分とはいえない販売実績にとどまっている。昨年1年間の販売台数も3000台に届かず、メーカー別のランキングでは16位だった。
 ヒュンダイが主力モデルとしてきたのがV型6気筒エンジンを搭載した最上級車種のXGで、国産車との明確な価格差などによって比較的安定した売れ行きを残してきた。そのXGがフルモデルチェンジを受けて新しくグレンジャーの名前で登場した。XGは従来から韓国などでグレンジャーXGとして販売されてきたので、今回のチェンジで本来の名前に戻ったといっても良い。
 外観デザインは従来のモデルがややアクの強いアグレッシブなデザインだったのに比べると、今回のモデルは洗練された上品さを表現したデザインに変わり、すっきりした印象を与えている。ボディサイズはひと回り大きくなってワイド&ローのスタイルを作っている。3連式のヘッドライトやLEDを使ったテールランプなどが横長にデザインされ、ワイド感を強調している。

代表グレード
3.3GLS
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4895×1865×1490
車両重量[kg]
1640
総排気量[cc]
3.342
最高出力[ps(kw)/rpm]
234(172)/6000
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
31.0(304)/3500
ミッション
5AT
10・15モード燃焼[km/l]
9.1
定員[人]
5
税込価格[万円]
299.25
発売日
2006.1.5
レポート
松下 宏
写真
和田 清志
スタイル インテリア 走り&メカニズム