メルセデス・ベンツ Sクラス
メルセデス・ベンツ Sクラス

「シートに人一倍お金をかける」メルセデスの最上級車だけあって、文句のつけようのないフロントシート。スペースも十分で、ここに座ってるだけでリッチな気分になれる?

メルセデス・ベンツ Sクラス

先代より広くなった印象のリアシート。巨大だった先先代に負けずとも劣らないレベルにあるだろう。ここに座ることができるのは本当に限られた人だけである。

メルセデス・ベンツ Sクラス

外装の進化に負けず、内装も先進的なデザインが採用されている。またBMW7シリーズに似ている部分もあり、おそらく意識していたことがうかがえる。

メルセデス・ベンツ Sクラス

センターアームレストに搭載される「コマンドシステム」というコントローラー。ナビゲーションやオーディオなど様々な機能を手元で操作できる。BMWのiドライブを明らかに意識したものだろう。

メルセデス・ベンツ Sクラス

メーターは色分けなどされておらずシンプル。でも真っ白に美しく輝くさまは、まさに高級車という感じだ。視認性に大変優れており「メルセデスフィロソフィー」が貫かれていると言えよう。

メルセデス・ベンツ Sクラス

ナビゲーションシステムのモニターはメーターフード内に収められる。これにより視線移動を最小限にとどめることができ、安全性の向上に寄与する。配置や造形はセドリック&グロリア(最終型)に一脈通じる?

スタイル インテリア 走り&メカニズム

 操作系が一新されたこともあって、外観デザイン以上にインテリア回りのデザインは大きく変更されている。運転席に座ると、センターコンソールにはシフトレバーの代わりにコマンドコントローラーが設置されているからだ。このコントローラーによって多くの操作が可能なため、インパネ回りのスイッチ類が整理されて見やすく分かりやすいインパネになっている。シフトレバーはステアリングコラムの裏側に設置されていて、慣れないとウインカーと間違える可能性があるためか、注意書きのシールが貼られている。
 シフトレバーとコントローラーの組み合わせはすでにBMW7シリーズを始めいくつかの車種で採用されており、シフトレバーだけならプリウスでも似た方式が採用されている。メルセデス・ベンツが始めた革新ではないが、今やこの方式が時代の流れなのだろう。
 インテリア回りの質感の高さはメルセデス・ベンツの最上級車ならではのもの。本革シートや木目パネルなど自然素材を上手に使ったクォリティの高いインテリア空間作りは、高級車を作り続けてきた歴史に裏打ちされている。
 運転席に座ったときに開ける視界やボディ前後の見切りなどもきっちり仕上げられており、後席の頭上や足元空間は標準ボディでも十分に確保されており、S500Lではリムジン感覚の広さとなる。
 快適装備は細かな配慮がなされていて、後席に座ったシートベルトを装着すると自動的に立ち上がるリヤヘッドレストなどは感動モノ(?)と言ってもいい。

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代表グレード
S350
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
5,075×1,870×1,485
車両重量[kg]
1,900
総排気量[cc]
3,497
最高出力[ps(kw)/rpm]
272(200)/6,000
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
35,7(350)/2,400〜5,000
ミッション
7段AT
10・15モード燃焼[km/l]
8.4
定員[人]
5
税込価格[万円]
987
発売日
2005.10.4
レポート
松下 宏
写真
佐藤 靖彦
スタイル インテリア 走り&メカニズム