プラットホームがパッソに変更されてボディサイズが少し小さくなったため、室内空間は従来のものほど広くはなくなった。ちょうど良いサイズのハッチバックになったといっても良いが、広さに価値を見いだしていたユーザーにはちょっと残念なところだ。
装備ではQバージョンに設定される9スピーカーが注目モノ。音楽にこだわる若いユーザーを意識した設定で、スピーカー内にはリング状の照明が入っていて、音楽の演奏に合わせて点灯したり、点滅したりするモードを選択できる。この音と光りがbBのコンセプトを実現したものだ。
まったりシートは、リクライニングしたシートがダイブダウンして沈み込む形になるもの。左右のクルマから見えない高さに隠れてくつろぐことのできる変わった感覚のシートだ。残念なのはシートをまったりさせるときや元に戻すときの操作性が良くないこと。まったり状態で固定するのが難しいし、元に戻すときにはハンドルを握るなどして腰を浮かすのが難しい。どうせやるならパワーシートでこれができるようにして欲しかった。
代表グレード | 1.5Z Qバージョン |
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 3,800×1,690×1,635 |
車両重量[kg] | 1,070 |
総排気量[cc] | 1.495 |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 109(80)/6,000 |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 14.4(141)/4,400 |
ミッション | 4段AT |
10・15モード燃焼[km/l] | 16.0 |
定員[人] | 5 |
税込価格[万円] | 170.1 |
発売日 | 2005.12.26 |
室内には非常に多くのイルミネーションが配され、最上級グレードになると11箇所にもなる。夜のドライブをロマンチックに演出してくれるのでは?
センターアームレストに装着された大型コントローラー。オーディオやイルミネーションの操作が手元でできるので、居心地のよさを一層高めている。
「マッタリモード」機能付のフロントシート。停車状態で座面を8cm下げることができ、ゆったりとした楽な姿勢でくつろげる。また外から身体が見えなくなるので、精神的にも落ち着くだろう。

6:4分割でリクライニングもできるリアシート。ニースペースをはじめとした空間も十分に確保されており、大勢で乗ってもゆったりドライブできるだろう。
リアシートをたたんでしまえば広大なラゲッジスペースが出現! またデッキボードを採用しているのでフラットで使いやすい。さらに助手席と連携した「ロングラゲッジモード」もあり、ボードなども難なく積める。