今年はやたらに雪が降る。例年だと雪も氷もない道路を通って、都会からスキー場の駐車場まで到着できた。しかし今年はスキー場にクルマで行くには、雪道を走ることを覚悟しなくてはならない。
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- 1.クルマにとって2輪だけにしか巻かないチェーンは危険な状態
- 2.さらに雪道になってチェーンを巻くタイミングが難しい
1.クルマにとって2輪だけにしか巻かないチェーンは危険な状態
最初から雪道を走ることが判っていながら夏タイヤのまま出掛けていって、雪道になったらチェーンを巻いて走ろうというのは間違いだ。
もちろんこれはスキー場に限らず、雪国の温泉に行くとか、帰省するという場合でも同じである。雪国へクルマで向かうならまずスタッドレスタイヤを履かなくてはならない。
2輪だけにしか巻かない=4WDは2WDに
これはなにより安全のためだ。タイヤチェーンを巻くといっても2輪にしか巻かないだろう。クルマは4本のタイヤがあるから、あとの2本は夏タイヤのままになる。駆動輪にチェーンを巻いて発進できたとしても、ブレーキを掛けたときには2輪しか利かないし、カーブを曲がるときにはチェーンを巻いていないタイヤはいつ滑るか判らない状態だ。2輪にチェーンを巻いて走るというのは、実は非常に危険な状態だということを理解しなくてはならない。
4WDの場合でもチェーンを巻くのは2輪だ。この状態では4WDでも2WDになってしまうと考えなくてはならない。
2.さらに雪道になってチェーンを巻くタイミングが難しい
たいがいはちょっと滑ってこれ以上は走れないと感じてからチェーンを巻くだろう。これが危険なのだ。雪道と舗装路が交互に出現したらどうする。チェーンを巻いたり外したりして通過するドライバーはいない。この雪道を夏タイヤで走行するのはこの上なく危険である。
道路での作業は渋滞や事故を引き起こす
チェーンを巻こうと思ったときに駐車場や広場があればよいが、走れなくなってチェーンを巻くときには車道か路肩がいいところ。これが渋滞の元になるし、チェーンを巻いている作業中の危険度も高い。
チェーンはあくまでも緊急用として
チェーンを巻くのはあくまでも緊急時だと考えなくてはならない。スタッドレスタイヤを履いていても脱出できない深い雪とか、別荘の私道で除雪されていないところを通過するときにだけ使うものだと考えよう。
一般道でタイヤチェーンを巻いて走っているのは、雪国ではやってはいけないことだ。