トヨタ 新型 エスティマ

リヤも丸みを帯びていて、モノフォルムを強調。重厚感すら漂ってくるほどで、強烈にその存在を主張する。3代目になってフルサイズミニバンへと進化した。

トヨタ 新型 エスティマ

奇抜なところはなく、意外にシンプルにまとめられているインパネ。開放感に溢れていて、見切りもよさそう。またセンターメーターでこちらの視認性もいい。

トヨタ 新型 エスティマ

HDDナビにはNAVI・AI-SHIFTを採用し、地図情報に合わせて走りをコントロールしてくれる。また世界初のワイドビューフロント、サイドモニター、さらにはインテリジェントパーキングアシストなど、実用装備も満載。

トヨタ 新型 エスティマ

さらに細かい制御を行なえるようになったインテリジェントAFS。よりコーナーの先を照らし出してくれるようになっている。

トヨタ 新型 エスティマ

シートの造りはじつに秀逸。クッションは絶妙で気持ちよく、サイズも大ぶりでゆったり感も十分だ。ロングドライブでも疲れないだろう。またセカンドシートの形状により、乗員は7人/8人に分かれる。

トヨタ 新型 エスティマ

センターコンソールはフロントシートでも、セカンドシートでも使用できるように944mmもスライドする。CDが11枚も入ったり、500mlのペットボトルも2本収納可能。

トヨタ 新型 エスティマ

サードシートを立てた状態では、さすがにラゲッジのスペース自体はまずまずだ。

トヨタ 新型 エスティマ

ただしサードシートは収納すると、フロアにスッポリと収まってしまうのでフラットなスペースが出現する。また6対4で分割することもでき、収納は上級グレードでは電動でできる。

トヨタ 新型 エスティマ

さらにセカンドシートも収納すると最大でここまで拡大することができる。余裕タップリだ。逆に2列目/3列目を使ったフルフラットも可能となっている。

エンジンは2本立て。2.4リッターに加えて注目なのが新たに設定されたV6の3.5リッター。フルカバーになっているので、エンジンルームもスッキリとしている。

すべてにおいて基本性能の高さを明快に表現

フロントミッドシップの採用や卵型の独特のデザインで世界に衝撃を与えた初代。そしてハイブリッドシステムを搭載するなど、先進技術をいち早く取り入れた2代目と、常に時代を先取りしてきたトヨタのエスティマが、ついに3代目へと進化して登場した。

コンセプトは「心地よく、美しいと感じられるミニバン」で、その斬新なスタイルだけでなく、パッケージングや走りにいたるまで、妥協のないクルマ作りがなされている点に注目だ。

チーフエンジニアの奥田孝志氏によれば、モチーフとしたのは刀やカンナなどの日本に古来から伝わる道具たち。研ぎ澄まされた高い基本性能と、それをシンプルかつ明確に形に表わしている点に引かれたという。そのような日本の道具作りの極意をもって、新型エスティマは開発され、見た目/インテリア/走行性能においてその思いは込められている。

ボリューム十分、押し出しの強いスタイル

まずはなんといってもそのデザインだが、最近のトヨタ車に共通するコンセプト「バイブラント クラリティ」を採用。初代で確立したエスティマならではの強烈なモノフォルムを実現しており、シンプルながら巧妙な技法がずい所に使用されている。ボンネットはセンター部分が大きく張り出し、さらにシャープに切れ上がったグリルとヘッドランプなどがその押し出しを強めている。

またサイドに目をやれば、すべてがブラックアウトされたピラーや伸びやかなキャラクターラインなど、先進性をうまく表現しているのではないだろうか。リヤスタイルしかり。これならば街中でかなり目立つことは確実だろう。

そしてインテリアに目をやると、インパネは大きく回り込むラウンドタイプを採用し、オプティトロンメーターをセンターに配置して、じつに開放的。ただしかといって、斬新さだけが際だつのではなく、質感も上々。全体的にはしっかりとした感じが伝わってくる。もちろん室内空間も余裕たっぷりで、1〜3列目ヒップポイント間すべてで1825mmものクリアランスを確保しているのは驚き。サードシートも含めて造りも上質で座る者をしっかりと包み込んでくれるだろう。

走りも大きく進化、フルサイズミニバンの風格

走りについても大きな進化を遂げている。まず注目なのは3.5リッターユニットが新搭載されている点。吸・排気バルブの開閉を可変制御するデュアルVVT-iや吸気系にACIS(可変吸気システム)を採用するなど、全域で豊かなトルクを発揮してくれるだけでなく、排気ガスのクリーン化にも大きく貢献している。

加えて3.5リッターユニットにはFF車としてトヨタ初となる6スーパーECTを搭載。これはエンジンの持ち味を最大限に引き出すよようセッティングされており、加速や燃費において6速化のメリットはかなり大きいのは確実だ。

さらに経済性に優れる2.4リッターエンジンも用意されているのだが、こちらはCVTが組み合わされ、滑らかな走りを実現している。

ここまで見てきたように、エスティマらしさを失うことなく、着実な進化を遂げているのだが、そのレベルはライバルの群を抜いている。車格は確実にアップしており、全長4795mm×全幅1800mm×全高1730mmという3サイズを考えてもアルファードと並ぶ、フルサイズミニバンへと成長したといってもいいだろう。

ちなみに気になるハイブリッドだが、将来的に追加設定される可能性はかなり高いものの、現状では設定はない。

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代表グレード
G(7人乗り・2WD)
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4795×1800×1730mm
車両重量[kg]
1830kg
総排気量[cc]
3456cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
280ps(206kw)/6200rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
35.1kg-m(344N・m)/4700rpm
ミッション
電子制御式6速AT
10・15モード燃焼[km/l]
9.8km/l
定員[人]
7人
価格
344.4万円
発売日
2006年1月16日
レポート
近藤暁史
写真
近藤暁史

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