タイヤの空気は自然に抜ける!?

 クルマを安全に走らせるためには多方面に注意を払わなければならないが、走り出す前にやらなくてはならないチェックのひとつにタイヤの空気圧がある。

 では、なぜ空気圧をチェックしなくてはならないのか。それは、ゴムの分子の隙間を空気の分子がすり抜けて徐々に漏れてしまうからだ。これによってタイヤの空気圧が下がってしまう。偏平タイヤほど絶対空気量が少ないから、同じ量漏れたとしても空気圧の低下は大きい。

タイヤの空気圧低下、7つのデメリット

 ではなぜ空気圧が低くなるといけないのか。それは悪いことはあっても良いことはひとつもないからだ。

1、転がり抵抗が大きくなって燃費が悪くなる。
2、路面と擦れてタイヤの摩耗が早くなる。
3、コーナリングで踏ん張りが利かずグリップが低くなり安定性が悪くなる。
4、トレッド面が変形しやすくなりブレーキの利きが悪くなる。
5、ハイドロプレーンが起きやすくなる。
6、揺れが残って乗り心地が悪くなる。
7、タイヤ内部の構造物に損傷を受けやすくなる。

 空気圧チェックは2週間に1回は必要。

 これはあまりにも短過ぎると思うかもしれないが、より安全性を求め、より経済性を求め、より快適性を求めるなら2週間に一度チェックしたい。夏→秋→冬にかけては気温が低くなっていくから、自然に漏れてしまうのにプラスして空気圧の低下が顕著になる。

スローパンクチャー状態を早期に発見できる。だから、突然のパンク?! で、慌てることもない。

 2週間に一度チェックするとパンクで立ち往生する可能性が低くなる。

 それはパンクの8割がスローパンクチャーだからだ。釘などがささったままだと空気はゆっくり漏れていく。これがスローパンクチャーだ。ある程度まで空気圧が下がったところで釘が抜け、一気に空気も漏れてしまう。ドライバーはここで初めてパンクと認識する場合が多い。

 2週間に一度空気圧のチェックをしていると、このスローパンクチャーを発見できるから、時間に追われて移動中にパンクによるタイヤ交換をしなくて済むようになるというメリットがあるのだ。