トヨタ7を見たくてトヨタモータースポーツフェスティバルに行った!
11月13日、富士スピードウェイに行ってきた。トヨタのファン感謝イベント「トヨタモータースポーツフェスティバル」が開催されたからだ。
ヤルノ・トゥルーリが来日し、トヨタのF1をデモ走行した。これが目玉だったが、ボクが行った真の目的は、1970年当時、幻のモンスターマシンと言われた『トヨタ7』がデモ走行すると知ったから。69年から70年にかけて造られた5リッターのトヨタ7は、何度か走ったのを見ている。3年前にはレストアされたターボチャージド・トヨタ7の雄姿を見るため、グッドウッド(英国)にも足を運んだ。
幻のトヨタ7に出会えて感激!
以前に走っていたのは、ターボを搭載した、白ベースに赤のマシンである。当時、トヨタのエースだった川合稔のマシンだ。今回、富士のイベントに登場したのは、白ベースにブルーのマシン。
これはダイハツからトヨタに移籍した久木留博之選手が、70年7月の富士1000kmレースで、川合、細谷四方洋とともにデモ走行したときのマシンである。大きな違いは、他の2台がターボ仕様であるのに対し、NA(自然吸気エンジン)だったこと。
コードネーム「578A」と呼ばれる最終型のトヨタ7は、レース関係者やジャーナリストから“ニュートヨタ7”とも言われた。エンジンは79Eの型式をもつ4986ccのV型8気筒DOHCだ。NA仕様は530ps/7600rpmを発生する。70年秋の日本グランプリに出場し、ターボを積んだニュートヨタ7で優勝をもぎ取るはずだった。
だが、川合のテスト中の事故やグランプリ中止など、想定外のアクシデントが発生したことによりデモ走行だけでお蔵入りとなっている。幻のマシンに出遭え、感激だったが、帰りの大渋滞には参ったぜ!
5リッターV8モデルのミニカー
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トヨタ7は68年に活躍した3リッター、そして69年から70年にかけて活躍した5リッターモデルがミニカーとして存在する。ここに並べた4台は5リッターのV8エンジンを積むトヨタ7だ。ブルーの大きいトヨタ7は69日本グランプリ仕様。
豪快なサウンドで観客を魅了したトヨタ7
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ガレージで出番を待つ白地にブルーのニュートヨタ7。5回目を迎えたTMSFでは初お目見えだ。当時、チームトヨタに在籍した鮒子田寛がステアリングを握った。3万人を超すトヨタファンの前で、豪快なV8サウンドを炸裂させている。
ファン必見のアイテム!
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2月にカーマガジンのトミカ・コレクターズブックNO11として発売されたトヨタ7の表紙。特別付録としてトヨタ7(NAエンジン搭載車)のトミカリミテッドが付いている。定価は2000円だ。ファンには必携の価値あり!!
20年前に手に入れたトヨタ7のミニカー
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トミカのニュートヨタ7は71年から80年までスタンダードトミカのNO23として発売されていた。その後、トヨタ博物館などで特注トミカを発売している。白地に赤のゼッケン7は20数年前に新品でゲットしたもの。
忠実に再現されたターボ仕様のトヨタ7
赤と青のトヨタ7
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白地にレッドのカラーリングを施したトヨタ7はQ−MODELから発売されているもの。43分の1スケールで、川合のマシンとブルー塗装の久木留のマシンがある。下はカーマガジンの特注トミカリミテッドだ。