ご質問:ありえるの?「ワイルド・スピード」

SEMAショー:映画とは違いますが、新型のシビッククーペ、かっこいいー!

【Q】
ダーワ終身名誉教授様、
先日、TV放映でアメリカ映画
「ワイルド・スピード」を見ました。

しかし、むちゃくちゃだなーと思える表現が多く、
クルマ好きの友人も「ありえねぇ」といっています。
劇中で登場する「NOS」って、そんなに馬力が出るのですか?

そもそもアメリカであんなに日本車が人気なんですかね?
スカイラインの姿も見えますが、アメリカでも相当な人気があるのでしょうか?

( 埼玉県 タイのホテルで・・・ さん 34歳 )

ご質問にお答えしましょう

SEMAショー:ド派手なS2000は劇中にも登場しましたねぇ。

【A】
海外での日本車の活躍を目にする機会って、フツーは海外旅行の時ぐらいでしょうか?
海外のニュース映像で、背景にチラッと日本車が映っている場面なんかを見かけますが、普通はそこまで入念にチェックすることはないでしょうからね。

映像の中で日本車が主役級の活躍をする、映画「ワイルドスピード」。

自分もビデオ録画で見ました。
あくまで日本車が主役。登場車種のほとんどが日本車ですね。

では、11月にアメリカで開催された世界最大のパーツショー、
「SEMAショー」の写真をまじえながらお答えしましょう。
最新型の写真なので同じ型式ではありませんが、似たような車がいっぱい登場しますよ。
(本当は得意分野の車たちではないのですが・・・)

そりゃ速いんでしょうが・・・

SEMAショー:コチラは現行型エクリプス え?関係ない?

さて、物語序盤で93年式マツダ RX-7(FD3S)に、主人公が95年式三菱 エクリプス(D32A)で勝負を挑むシーン。

主人公曰く
「NOSさえあれば(勝てる)」

ん?
ここで、相当な車好きでも使用することがないであろう、
NOS(ナイトラス オキサイド=亜酸化窒素を添加する)システムの登場です。
乱暴に言えば、酸素を多く含んだガスを供給することでパワーアップするシステムです。

登場車を「現実」として見てみるとですね、
13Bエンジンを搭載するFD3Sが255PS(当時のノーマル日本仕様)、
車重1290kg、改造内容不明。
NOS使用時で推定370PS〜500PS。

4G63エンジンを搭載するD32Aが220PS(当時のノーマル日本仕様)、
車重1370kg、改造内容不明。
NOS使用時で推定320PS〜400PS。
なので・・・・

馬力が出ることは確かですし、日本にもユーザーはいます。
しかし、直線番町はいいとしても、劇中では停止までの距離があまりにも短い。いったいどうやって止まっているんだ?ブレーキパーツの話も無いし。
ミッションは?ドライブシャフトは?

・・・となってしまいますが、まあそこは映画の作られた世界です。
あまり難しく考えずに、予備知識のない状態で見たほうが楽しいでしょう。

( 次ページへつづく→ )

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