クライスラー 300Cに達人松下が試乗! 自動車評論家の竹中平蔵が斬るアメリカンセダンとは?」
クライスラー 300Cに達人松下が試乗! 自動車評論家の竹中平蔵が斬るアメリカンセダンとは?」

06年モデルの300C。グリル回りの処理がかわり、迫力が一段と増した。

クライスラー 300Cに達人松下が試乗! 自動車評論家の竹中平蔵が斬るアメリカンセダンとは?」

06年モデルより、HDDナビが3.5リッターモデルにも装着されるようになった。

クライスラー 300Cに達人松下が試乗! 自動車評論家の竹中平蔵が斬るアメリカンセダンとは?」

06年モデルより、3.5リッターモデルのトランスミッションが5速ATとなった。

クライスラー 300Cに達人松下が試乗! 自動車評論家の竹中平蔵が斬るアメリカンセダンとは?」

06年モデルより300Cは全車右ハンドルとなった。

クライスラー 300Cに達人松下が試乗! 自動車評論家の竹中平蔵が斬るアメリカンセダンとは?」

300Cのワゴンモデルであるツーリングが来年より導入される。実車は東京モーターショーで確認できる。

輸入車セダンのダークホース。それが300Cである

クライスラー300Cの2006年モデルは右ハンドル車だけの設定になったのが大きなポイントだ。理性的に考えたら、日本の道路ではより安全な右ハンドル車を選ぶのは当然で、輸入車であっても日本の道路を走るクルマは右ハンドル車でなければならないと思う。

ただ、そんな理性的な考えだけで選ぶことができないのがクルマという商品の難しいところ。特に300Cのようにアメリカ車らしい押し出しの強さが魅力となるクルマでは、過去に輸入車が左ハンドル車を中心に販売されてきた経緯もあって、左ハンドル車が欲しいというユーザーが多いはずだ。

販売の現場では左ハンドル車のほうが売りやすいだろうし、注文すれば入れることが可能な左ハンドル車がそれなりの比率で売れることになると思う。

左ハンドル車も輸入しないと、左ハンドル車のユーザーを並行輸入車に取られるだけの結果に終わるだろうから、ダイムラー・クライスラー日本としても対応の仕方が難しい。

また2006年になると、300Cのステーションワゴン仕様が輸入される予定だ。大柄なボディということもあってラゲッジスペースには十分な容量があり、300Cの押し出し感とワゴンの使い勝手を両立させるという極めて特徴的なモデルとなる。セダンでは飽き足らないというユーザーには、300Cのワゴンも魅力的な選択肢になるだろう。注目モデルのひとつに上げていい。

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達人プロフィール: 松下 宏
職業:自動車評論家
中古車の業界誌から自動車誌の編集者を経て、自動車評論家に。誰でも買える価格帯であり、小さくて軽く、そして燃費がよいということを信念として評論。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員としても、その信念は変わらない。そのため、大本命といわれている車種さえ外して...
代表グレード
5.7 HEMI
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
5020mm×1890mm×1490mm
車両重量[kg]
1860kg
総排気量[cc]
5654cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
340ps(250kW)/5000rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
53.5kg-m(525N・m)/4000rpm
ミッション
5速AT
10・15モード燃焼[km/l]
6.4km/l
定員[人]
5人
税込価格[万円]
611.1万円
発売日
2005年8月13日
レポート
松下 宏
写真
楠堂亜希
取材協力
ダイムラー・クライスラー日本