レクサスIS
レクサスIS

走りのパフォーマンスにおいてもトヨタを超えていた。高いスタビリティとオン・ザ・レール感覚のハンドリングはピカイチ。

レクサスIS

トヨタのエンジンラインナップでも、秀逸ともいえるV6の3.5リッターエンジン。高回転域でもストレスなく吹き上がる。

レクサスIS

バージョンSには、この専用サスペンションとこの18インチホイールが装着される。標準車とバージョンLは17インチとなる。

レクサスIS

パワーこそ劣るがIS250の切れ味鋭いハンドリングも楽しい。

レクサスIS

350に装着される最新の予防安全装置VDIMは、250には装着されない。少なくとも安全装備は、グレードで格差は付けてはならないと思う。

スタイル インテリア 走り&メカニズム

卓越したパフォーマンスを発揮する3.5リッターエンジン。

 エンジンは2.5Lと新設計の3.5L、V型6気筒直噴DOHCを積む。ミッションは、パドルシフトを備えた6速ATを採用した。メカニズムのハイライトは、世界で初めてデュアルインジェクターを採用した3.5LのV6直噴DOHCだ。このエンジンは素性がいい。レスポンスは鋭いし、全域にわたってトルクも豊かだ。鋭い高回転の伸びと力強いパンチ力を身につけ、4Lクラスと互角以上の加速を見せつけた。ちなみにテストコースの周回路では250km/hを超えるトップスピードをマークした。心地よいエンジンサウンドも魅力だ。2.5LのV6直噴エンジンも非凡な実力を秘めている。3.5Lエンジンほどのパワー感はない。だが、切れ味の鋭さは3.5Lを凌ぐほどだった。
 ハンドリングは軽快で、身のこなしも軽やかだ。ステアリングを切り込むと、狙った方向に気持ちよく鼻先が向きを変える。クルマ全体の剛性はすこぶる高いし、接地フィールを素晴らしかった。硬質だが、17インチタイヤを履くモデルは乗り心地にも粗さがない。以前に乗ったプロトタイプは操舵のリニアリティ、うねった路面での路面追従性などに課題を残していた。だが、市販モデルはオン・ザ・レールだ。電動パワーステアリングも正確な操舵フィールで、ハイスピード領域でも不安感は皆無。車両統合制御のVDIMも一体感のある走りの実現に大きく貢献している。
 ドイツ車を超えるほど走りの質感は高い。ネックとなるのは390万円からという価格だ。何年かして中古車になって乗るという手もある。中古車でもIS350とIS250は、十分にレクサスらしさを味わえるだろう。

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代表グレード
IS350 バージョンS
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4,575×1,795×1,435
車両重量[kg]
1,600
総排気量[cc]
3,456
最高出力[ps(kw)/rpm]
318(234)/6,400
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
38.7(380)/4,800
ミッション
6速AT
10・15モード燃焼[km/l]
10.0
定員[人]
5
税込価格[万円]
495.0
発売日
2005年9月28日
レポート
片岡英明
写真
森山良雄
スタイル インテリア 走り&メカニズム