エクステリアに大きな変更点はない
中国ではメルセデス・ベンツの中でもSクラスが圧倒的な比率で売れているというが、日本ではEクラスがメルセデス・ベンツの売れ行きの約半数を占める主力モデル。中でもこれまでラインナップされていたE320はEクラスの売れ行きの半分以上を占めていた。
そのEクラスが改良を受けたのが今年で、E320のV型6気筒3バルブSOHCの3200ccエンジンがV型6気筒4バルブDOHCの3500ccに排気量アップされた。この新エンジンには吸気系と排気系の両方に可変式のバルブタイミング機構を備えるなど、最新のテクノロジーが満載されている。メルセデス・ベンツはこれまで、3バルブのSOHCで十分としていたが、新世代エンジンはいよいよ4バルブ化が進められることになる。
今回の変更では外観デザインは特に変更を受けていない。円筒を斜めにカットしたイメージの楕円形の丸型4灯式ヘッドライトやワイド感を強調した伝統のフロントグリルなどが、新鮮なイメージとメルセデス・ベンツらしい風格とを両立させている。試乗したステーションワゴンは緩やかに傾斜したロングルーフが特徴で、デザイン的なカッコ良さを備えながら室内にはしっかりした空間を確保している。
テールランプ回りのデザインは、W210時代のデザインを受け継いで作られており、リヤビューだけを見るとやや平凡な印象も受けるが、斜め後方から見たデザインはウェッジの効いたスポーティなものになっている。