JHと首都高用の2枚のETCカードを使い分けるとお得!

 ETCのほうもシステムが変わりつつある。当初はハイカのおまけに対応する前払い割引が実施されていたが、JHのマイレージサービスが始まったことでこの前払いサービスの意味がなくなった。ただ首都高ではマイレージサービスがなかったので首都高をたくさん使う人は、JHのマイレージ割引に登録するのではなく、前払い割引を利用したほうが得というちょっと困った状況になっていた。12月20日以降は、前払い割引のための積み増しができなくなるので、この時点で前払いしてある分を使い切ると、従来のサービスは終了することになる。

 現状では、前払い金があるとJHのマイレージ割引の適用が受けられないから、首都高用に前払い金を積むとマイレージが積算されないことになってしまう。その不利を解消するには、JH用と首都高と2枚のカードを作り、JH用はマイレージ割引の適用を受け、首都高用は前払い割引の適用を受けるようにするのが最も得。

 JH分については5万円走るごとに8000円分のおまけがついてざっと14%ほどの割引になるし、首都高は5万円を前払いしておけば、それによって8000円のおまけがついて14%ほどの割引になる上に、さらに10月の新サービスでは曜日や時間帯によって3%〜20%の割引を受けられる。休日や夜間など、空いた時間帯に首都高を使うと、20%の割引になるから首都高1回当たり700円のところが実質500円以下で利用できている計算だ。

1ヶ月で数万円単位で首都高を使うなら、前払い金をたくさん積んでおくことをオススメする。

 この割引を存分に受けるためには、前述のように首都高専用のETCカードを作って、前払い金をしっかり積んでおくこと。特に12月20日に前払い金の積み増しが終わる時点では、最大の20万円に近い金額を積んでおくといい。そうすれば、この先、かなり長い期間にわたって前払い割引と曜日時間帯別割引、さらには10月からスタートしたお得意様割引などの適用が受けられる。首都高を走る機会が少ないユーザーが大量に前払いしてもなかなか使い切れない結果に終わるが、1カ月ごとに1万円単位で首都高を使うような人は可能な限り前払い金を積んでおくといい。

 なお、JHと首都高を通して走る場合、走行中に差し替えることになるが、ETC機器の装着場所によっては、運転中にETCカードを差し替えるのが危険なこともあるので、JHと首都高を通して使うようなときには注意が必要。危険を避けるには、このようなときには首都高用のカードを使うのが有利である。