ミニバンの本流をいくコンセプト
セレナは5ナンバーサイズに収まる手頃なボディの小型ミニバンながら、大きく広い室内を持ち、扱いやすさや楽しさを備えることをコンセプトに開発された。典型的なファミリーユーザー向けのミニバンとして、小学生くらいの子供のいる団塊ジュニア層をターゲットにしている。日産には小型ミニバンとしてラフェスタがあるが、全高が低めのラフェスタに対してセレナは背の高いパッケージングを特徴とする。
さらに今回のモデルでは全長やホイールベースを延長し、ボディパネルを立てた角張った外観デザインとすることで、小型ミニバンの中で最大級の室内空間を持つようになった。
標準系とスポーティさを強めたRS/RX系の2種類が用意された外観デザインは、見るからに大きめのボディが特徴だが、ガラス面積を大きくとることで、外から見ても室内の広さが感じ取れるデザインとしている。少し前に登場したライバル車のステップワゴンが低めの全高を設定して独自の方向に進んだのに対し、セレナは小型ミニバンの本線ともいうべき方向に進んできた。