罰則がないと、後席でもシートベルトをしない警察官

罰則がないと、後席でもシートベルトをしない警察官

罰則がないと、後席でもシートベルトをしない警察官

 正しくシートベルトを締めてドライバーの手本にならなくてはいけない人が、日本ではシートベルトをしていない。議員の先生方、警察官、タクシーの運転手などだ。
 
 TVニュースを見ていて国会議事堂に到着する議員で後席に乗ってシートベルトをしている様子を見たことがない。例外は田中康夫長野県知事で、後席でもシートベルトをいつもしているのは嬉しい。
 
 2005年6月1日の朝、神奈川県警のパトロールカーがスピーカーでシートベルトとチャイルドシートの広報活動をしていた。一般車と並んでゆっくり走っていたのだが、後席の警察官は堂々とシートベルトをせずに座っていた(写真参照)。後席は罰則がないことで、シートベルトをしなくてもいいと考えているのだろう。

安全意識の低い日本のタクシー運転手

安全意識の低い日本のタクシー運転手

 日本のタクシーの運転手は安全に関してレベルが低い。後席に座ってシートベルトをすると、わざわざ振り返って「シートベルトしなくていいですよ」という。それでもできればまだ良い方で、ボクが乗ったタクシーでバックルが隠れていてシートベルトができなかったのが半分以上ある。

 さらに運転手のシートベルトの状況を見ると、これもお粗末極まりない。タングがバックルに入っていても、ショルダーアンカーのところでクリップを使ったり、紐で縛ったりしてベルトを弛ませている(写真参照)。これでは衝突したときにシートベルトプリテンショナーは作動しないし、これだけ弛ませているとベルトとしての機能を果たさないだろう。ひどい運転手になるとシートベルトをしているように見せて、バックルには入っていないという例もある(写真参照)。

安全意識の低い日本のタクシー運転手

 交通事故非常事態宣言が出されていて国会議員は交通安全と口では言うが、自分はシートベルトをしないというのは無知としか言いようがない。そしてビギナードライバーの見本になる運転を示してもらいたい日本のプロドライバーたちのシートベルトの仕方も誰も指導しようとしない。

 日本の交通文化は、いまだに世界の三流レベルである。