今から16年前にアメリカでスタートした《レクサス》は、瞬く間に高いブランド・イメージの確立に成功。その背景には、クルマとしてのクオリティーの高さがあったのはもちろん、高級車を販売する上での質の高いサービスの提供がアメリカ人のハートをくすぐったのである。 日本では、8月の販売店オープンと同時に《GS》と《SC》の2モデルがショールームに並ぶ。さらに9月の《IS》、翌年にはフラッグシップの《LS》と続いてラインアップが出揃う予定だ。ちなみにトヨタでは、年間で5〜6万台の販売計画を立てている。 |
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その中で、今回注目したのは《GS430》。その理由として挙げられるのは、まずはシットリとして肌触りの良さそうな、いかにも<上質>といったイメージのレザーが使われたシート。ステアリングの一部とセンターコンソールなどにも使われているウッドパネルも、まさに高級車の証だ。 また、「“ときめき”と“やすらぎ”に満ちた最高の時間を提供することを目指す」というのがレクサスのコンセプトであり、来年登場する《LS》の代わりに当面はフラッグシップという責務を負う以上、車室内の騒音は“ゼロ”に近いと |
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思われる。つまり、ロードノイズやエンジン音などは耳を澄ませなければ聞こえてこないほど静粛性も高められているはずだ。 このあたりで判断するだけでも、初めに定義した“モテるオヤジの洒落車の条件”のひとつである<高級感>はかなり高いレベルで満たしていると考えられる。 |
歴代5代目となる《BMW》のニュー3シリーズは、コードネームを《E90型》として2005年3月に欧州でデビューを飾り、日本ではその約1ヶ月後の4月にデリバリーが開始された。先代モデルの《E46型》に比べてボディーサイズも拡大され、エレガントな曲線を持つエクステリアと広がりを感じさせるインテリアには本物の「ポプラウッド」を採用して贅沢な空間を演出している。スイッチ類もデザインタッチが一層洗練され、触った感じも滑らかで心地良い。 | |
《GS430》の価格的な対抗馬となる《330i》には、今やBMWのアイデンティティーともなっている「iドライブ」を搭載。さらに8.8インチのワイドモニターに先進のHDDカーナビゲーション、MD/CDプレーヤー付きオーディオも標準装備。さらにルームミラーにはETC車載器も組み込まれるなど、高級車としての必須アイテムは全て完備している。 オプションでは「アダプティブ・ヘッドライト」や「アクティブ・ステアリング」「電動ガラスサンルーフ」なども選択が |
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可能。しかし、全てを取り付けるとなると、625万円の車両価格は約700万円までハネ上がってしまう。 ただ、どうせ乗るなら完全なパッケージで乗ってみたい。“モテるオヤジ”が乗る洒落車としては、ある程度の装備は購入時の金額に含んでおく必要がありそうだ。当然、これらオプション装備の有無によってリセールバリュー(3年後の価格残存率)にもかなりの格差が出てくる。 |