レクサス IS350
IS350

大きなかたまりがギュッと凝縮されたというのがレクサスISのイメージだ。

IS350

L-finesseが一番具現化されているといってもいいフロント周り。主張のあるグリルがインパクト大!

IS350

躍動感のあるリアビュー。これだけスクウェアだとトランク容量もかなりのモノが期待できる。

IS350

美しい。それ以外の表現が見あたらないCピラーの処理。妖艶なボディラインもレクサスのアイデンティティ。

IS350

高級感よりも躍動感を感じさせるサイドプロポーション。もう、走りを早く味わいたい。

IS350

タイトなコックピット。しかし、それでも感じられるゆとり。これがレクサス流スポーツのおもてなしか。

IS350

レクサスにはこのような一筆書きのようなデザインが多用されている。これもL-finesseだという。

レクサス店の至宝、新型レクサスISをとらえた!

 すでに何度もふれていることだが、今年の8月末より日本でレクサス・ブランドがスタートとなる。80年代後半に、突如現れたトヨタの高級ブランド。歴史と伝統に裏打ちされたヨーロッパのプレミアムブランドを敵に回して早十数年、アメリカでは一定以上の成功を納めている。ある意味、大成功であるといっていいだろう。
 そのレクサスが、日本にも登場するのである。
 最上級のおもてなしで「ときめき」と「やすらぎ」を与えてくれるレクサス。無論、高級ホテルでもなければ、レストランでもない。クルマのブランドなのだから、我々をもてなしてくれる、その中心となるのはもちろん自動車だ。
 レクサスが提供してくれるメインディッシュ、そうレクサスISの詳細な情報が手に入ったのでここではお伝えしよう。

L-finesseを具現化したスタイリング

 全長4575mm、全幅1795mm、全高1425mm。このスケールを持つレクサスISをひと目見た第一印象は「大きくなった」である。大きくなったの判断基準は初代レクサスISこと現行アルテッツアに対してだ。現行アルテッツアの3サイズは全長4400mm×全幅1725mm×全高1410mm。登場当初はハチロクの再来と大騒ぎされたクルマである、このことがFRで比較的コンパクトなボディサイズであるということを端的に物語ってくれる。
 逆説的にいえば、アルテッツアはスポーティーな走りをするにはもってこいだが、狭くてちっちゃなクルマであるということだ。
 そのネガな部分が8月末に日本に導入されるレクサスISでは打ち消されている。それはリアシートに座っただけでも簡単に実感できる。身長180cmの大人がリアシートに問題なく収まることができるのだから。
 いやはや、立派になったモノである。
 ほんとうに大きく立派になったレクサスIS。しかし、ボディデザインが間延びしたモノにもなっていないのだから頭が下がる。デザインフィロソフィーは「L-finesse」。先鋭−精妙の美をモチーフに作り上げられたプロポーションはどこを切っても破綻してはいない。ドライビングを愉しむための最適パッケージを追求したプレミアム・スポーツセダンをきれいに形にしているといった状態だ。

走りのIS、エンジンは3.5リッターV6と2.5リッターV6の2種類

 レクサスが誇るスポーティーセダンというのは、初代であっても、2代目であっても変わらないコンセプトである。スタイリングも重要であるが、それ以上にキーとなってくるのがパッケージングとエンジンだ。
 レクサスは次期ISに2種類のV6エンジンを用意するという。
 1つは3.5リッターV6エンジン。このユニットには新開発ストイキ直噴システムD-4Sが採用されている。このシステムは従来の超稀少燃焼で低燃費を実現するD-4とは異なり、空気と燃料を理想的な濃度で混合し、つねに最適な最適な燃焼を実現するモノである。新開発の燃料噴射を採用した直噴インジェクターとポート噴射インジェクターを併用し、走行状況に応じて両者を最適制御することにより、同排気量クラス世界トップレベルの高出力と高い環境性能(低燃費)を実現しているというのだ。はっきりとした数値は発表されていないが、最高出力は300馬力(221kW)以上、最大トルクは38kg-m(373Nm)以上になるという。予想数値だけを見ても最大のライバルと思われるBMW330i(E90型)の最高出力300馬力は上回る。このエンジンに組み合わされるトランスミッションは6速AT、駆動方式はFRである。
 もう1種類のエンジンは2.5リッターのV6直噴エンジン。最高出力に関してはほとんど発表となっていない。が、組み合わされるトランスミッションは6速ATであり、駆動方式はFRとAWDの2種類が用意されるという。

それ以外にも最先端技術満載のレクサスIS

 ありとあらゆる最先端技術と有り余るほどの時間が注ぎ込まれて開発されたのはボディとエンジンだけではない。サスペンションもブレーキシステムも、新型IS登場にあわせて開発されたモノであるし、VDM(プリクラッシュセーフティシステム)といった最先端の安全技術もてんこ盛りになるという。
 最高の技術と時間をつぎ込み開発されたレクサスISは真のおもてなしを与えてくれて、「ときめき」と「やすらぎ」を感じさせてくれることであろう。しかし、ここまでじらされるとおもてなしを感じるよりも「やきもき感」を感じてしまうのだが。

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代表グレード
IS350
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4400mm×1725mm×1410mm。
総排気量[cc]
3500cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
300ps(221kA)以上
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
38kg-m(373Nm)以上
ミッション
6AT
定員[人]
5人
レポート
神田卓哉(221616.com編集部)
写真
レクサス