コルベットは初代モデルが発売されたのが1953年というから、50年を超える長い歴史を持つアメリカンスポーツカーだ。この50年間に100万人を大きく超えるユーザーに支持されてきたクルマである。今回のモデルは6代目に当たり、コルベットの伝統を継承すると同時に、また新しい魅力を追加してきた。
FRP製のボディパネルやバックボーンフレーム構造などは、コルベットが伝統的に採用してきた技術である。
ボディの全幅は1800mmを大きく超えているが、2シーター車のため全長は4500mmを切っており、意外にコンパクトともいえるサイズである。実際、従来のモデルに比べると全長で100mm、全幅は10mm、全高は20mm小さくなっている。
外観デザインはいかにもスポーツカーらしいロングノーズ、ショートデッキのデザインを採用する。これもある意味で伝統的なものだ。今回のモデルではヘッドライトが格納式から固定式に変わったが、これは1962年以来とのことで、コルベット史上最高の空力特性となるCD=0.28を達成すると同時に、夜間走行での空気抵抗の低減に貢献する。
日本仕様はクーペの6速MT車と4速AT車、それにコンバーチブルの4速AT車が設定される。昨年の予約開始以来、極めて好調な売れ行きを示しており、当初の輸入台数はすでに完売に近い状態のため、メーカーに追加オーダーを出しているとのことだ。