プレマシーの左右のスライドドアは乗り降りにしやすさに大きく貢献している。特に今回のモデルではMPVと比べてもはるかに大きな開口部を持つようになったので、ますます乗り降りがしやすくなった。
後席に乗り込むと、やはり2列目中央の空間が特徴的なものとなる。通常の状態ではウォークスルーが可能なスペースだが、2列目左右のシートの座面の下に隠された収納ボックスやアームレスト、座面などを使うことでさまざまな使い勝手を可能とする。この操作が余分な力を入れることなく簡単にできるのも見逃せない。
また2列目のシートは前後に大きくスライドするほか、リクライニングも可能だし、ダブルフォールディングでラゲッジスペースに変化させることも可能だ。これもヘッドレストを外すことなく、ごく簡単な操作でフラット化が可能なほか、操作に応じてシートベルトのバックル部分が動いて操作しやすくするなど、マツダ伝統のからくりシートの良さが生かされている。
快適装備ではオプションの電動スライドドアが必須となる。マツダのスライドドアは左右で10万5000円と安いので多くのユーザーが装着するはずだ。安全装備では横滑り防止のDSCの価格が下がってきて、5万2500円で装着できるようになったのはうれしい。