マツダの小型ミニバンのプレマシーは手頃なサイズと価格で人気を集めてきたクルマだった。ただ、その分だけ特徴に欠けるきらいもあったのは確かで、今回のフルモデルチェンジにより、6+Oneという新しいコンセプトを提示してきた。
ミニバンとして多人数乗車が可能なクルマに仕上げるのは当然で、まずは6人の大人がしっかり乗れるだけの空間を確保した。その上で2列目の中央に位置する残り一人分のスペースは、もちろんシートとして乗員を乗せることも可能だが、乗員同士が交流するスペースとしたり、収納スペースとしたり、あるいはアームレストとしても使えるなど、特徴的な空間を作っている。
外観デザインはフロントに五角形のグリルを持つマツダ車らしいもの。スタイリッシュなミニバンに仕上げているのは従来のモデルと変わらない。ただ、ボディの全幅が拡大されて3ナンバー車になったのが大きな違いで、さらに左右のリアドアをスライド式にして乗降性を高めている。
S系のグレードではテールランプがホワイトレンズになり、標準グレードでは赤いレンズになるという違いも設けられている。